米大統領選イヤーの今年、勝敗はUFOが鍵を握る!? 民主党の指名争いの有力候補者ヒラリー・クリントン氏(68)がUFO情報解明をうたえば、共和党の指名争いで予想外の健闘をしている異質候補ドナルド・トランプ氏(69)のそばにはUFOが出現し、記者から問い詰められる事態になっている。

 11月に大統領選本選が行われるが、そこに向けて両党の候補者選びが2月1日のアイオワ州での両党の党員集会からスタートする。

 民主党のヒラリー氏には、オバマ政権で大統領顧問を務めたジョン・ポデスタ氏が選挙対策本部に入っている。ポデスタ氏はビル・クリントン政権時、大統領首席補佐官を務め、米ソ冷戦時に米陸軍が超能力を戦争に導入しようとした「スターゲート計画」の情報を開示。ポデスタ氏は昨年、バラク・オバマ大統領(54)のもとを去る際に「UFO情報を開示させられなかったことは最大の後悔だ」という言葉を公式に出している。

 さっそくヒラリー氏は同年末にニューハンプシャー州での選挙キャンペーンで、UFOに関する質問に「確かなことはわかりませんが、私はすでに宇宙人は地球を訪れているのではないかと考えています」「大統領になったらUFOの真相を解明したい」「エリア51を調査する」と答えている。

 一方、トランプ氏は「不法移民強制送還部隊を創設する」「メキシコとの国境に巨大な壁を建設する」など過激な発言で注目を集めているが、さすがにレイシストのうえ“荒唐無稽”なUFO話に参入するか悩んでいるのかもしれない。

 UFO研究家の竹本良氏は「昨年、アイオワ州での活動で、トランプ候補のヘリコプターにUFOが接近するという事件が起きていた。今年に入って、米記者たちがトランプ候補にUFOの質問を投げかけたが、全く無視し回避している模様です」と語る。

 しかし、UFOマニアの間では、米政府はUFO情報を隠蔽しているが、米大統領は必ずエイリアンと交流を持つことになるというのが定説。エイリアンから軍産テクノロジーの提供を受けているからだ。そのため、トルーマン以降の大統領は好き嫌いにかかわらず、UFO問題に関わらざるを得なかった。

「ケネディ元大統領はロズウェル事件以降のUFO情報を暴露する直前に殺害されたといわれている。ニクソン元大統領はUFO研究家の知人に米軍基地格納庫のUFO残骸と宇宙人の死体を閲覧させたといわれている。カーター元大統領はシンクタンクのマイケル・サラ博士に『地球外知的生命が出現したら地球はいかに変貌を遂げるか?』について研究させ、それが現在の宇宙政治学の基礎となった。レーガン元大統領は(ソ連の)ゴルバチョフ大統領に『宇宙人の存在は米ソの距離を埋めてくれるはずだ』と述べています」(竹本氏)

 トランプ氏もそういった話を聞いていないはずはない。竹本氏は「私の感触では、トランプ氏のような超保守的なタイプの方がUFOを目撃した場合に、過剰反応すると推察している。さらりとかわせばいいものを、UFOの質問を完全無視・回避していること自体が過剰反応であって、トランプ氏はUFOの真相に触れているか、あるいはなんらかのUFO施策を練っているはずです」と指摘する。

 米大統領選は、開国ならぬ“開星時代”の始まりなのかもしれない。