【甘利大臣金銭授受問題】野党関係者は「ワナでも金を受け取ったらアウト!」

2016年01月27日 07時00分

 週刊文春に金銭授受スキャンダルを暴露された甘利明経済再生担当相(66)が追い込まれている。25日に会見した甘利氏は、今週中に疑惑の説明をすると明言したが、疑惑の告発者について「先方は最初から隠し録音を目的としている」「ネット上でもいろいろ言われている」と恨み言も。自民党内には「ワナにはめられた」と同情論もあるが、野党関係者は「ワナでも金を受け取ったらアウト!!」と攻勢を強めている。

 この日の会見は疑惑を晴らす説明のためではなく、産業競争力会議の内容説明が目的だった。時間は15分。質問は1、2問と制限がついたが、それでも甘利氏は疑惑の釈明に追われた。

 民主党は27日に記者会見することを要求。自民党は「28日午前中にも」と返すも、27日中の会見で調整することを余儀なくされた。甘利氏は「あ~、27日は水曜日ですか。まだ聞いてません」と勝手に進む会見設定に困惑。「私に関することは今週中に会見して説明責任を果たしたい。それ以外のことは第三者による調査を鋭意しているところで、時間を要すると思う」と濁した。

 千葉県の建設業者S社の総務担当者が文春に告発した今回の件。隠し録音されていたり、あらかじめお札のコピーが取られていたりと用意周到な内容となっている。自民党の高村正彦副総裁(73)などは「ワナを仕掛けられた感がある」と、告発者側に何かしらの目的があるのではと勘繰っている。

「ワナと思うか」との質問に甘利氏は「先方は最初から隠し録音したり、写真撮ったりすることを目的とした人たちですから、こちらも慎重にやっています」「相手の方はいろいろネット上でも情報が飛び交っている。いろいろな仕掛けをしている」などと、悔しさがありあまるといった様子で答えた。

 実際に告発者側のよからぬ話も聞こえてくる。

 永田町関係者は「告発者周辺の人たちは政治家をゆすってお金をせびることをしていたなんて言われています。もちろんこれも自民党が流したウソ情報の可能性も今のところ否定できないのですが」と明かす。

 なにやら雲行きが怪しくなってきたが…そんなことはない。野党関係者は「たとえワナだったとしても、お金を受け取った時点でアウトです。ワナだからセーフとはならない」と断罪する。

 民主党が会見を求めている27日が正念場になる。27日には翌日に発売される文春の内容がある程度分かるからだ。甘利氏からすれば文春の続報をしっかり把握した上で会見したい。続報と甘利氏の発言に矛盾が出たら大臣辞任は避けられない。

 甘利氏は2月4日のTPP(環太平洋連携協定)の署名式が行われるニュージーランドに行くつもり。ちなみに同日も文春の発売日で第3弾があり得る。外堀は着々と埋まりつつある。