金銭授受疑惑の甘利大臣 2・4TPP署名式までもつか

2016年01月24日 10時00分

 金銭授受の疑惑が浮上した甘利明経済再生担当相(66)の辞任Xデーをめぐって与野党の攻防が続いている。22日、国会で施政方針演説が行われ、甘利氏も登壇。衆議院では野党6党が抗議のため退席し、参議院ではヤジが飛んだ。


 参院の演説で甘利氏は「本件について必要な調査をし、国民に疑惑を持たれないように、しかるべき時期に説明責任を果たしたい」と述べた。野党議員からは「恥を知れ!」「憲政の汚点だ」「あなたに夢とか子育て(支援)とか言われたくない」と批判の嵐。甘利氏の存在が今国会最大の障害になっている。


 疑惑は千葉県の建設会社S社から甘利氏や秘書が口利きの見返りとして現金を受け取ったというもの。週刊文春に告発したS社の総務担当者が行方不明ともいわれている。永田町関係者は「担当者の自宅にマスコミが殺到したため、文春がホテルを用意したということです」と明かす。


 甘利氏の辞任論で永田町は騒がしい。自民党中堅議員は「官邸は甘利氏を守る方針を固めています。第1次安倍内閣が崩壊したのは大臣のドミノ辞任があったから。あのときの二の舞いは避けないといけません」と意気込む。


 野党にとっては最大のチャンスだ。野党関係者は「黒を白にするのが安倍政権のやり方。甘利氏も秘書のせいにして逃げ切りかねない。審議拒否をするなどで揺さぶっていきたい」と虎視眈々と隙をうかがう。


 もっとも甘利氏が今すぐ辞めることは望んでいない。「これからテレビ中継入りの予算委員会があるので、そこで甘利氏本人を責める絵作りはしたい。本人のいないところで騒いでもしようがないので」(前出野党関係者)


 政府関係者は「来週の文春続報を受けてどうするか。2月4日のTPP署名式を花道とするか。Xデーはこの2つです」と指摘。乗り切るのはTPP交渉よりも難儀かもしれない。