本当に第三者?小渕優子氏 疑惑調査で甘い報告

2015年10月21日 10時00分

第三者委員会の報告書は小渕氏らを擁護

 小渕優子元経産相(41)の関連団体の政治資金収支報告書に虚偽記載があったことで、調査を行っていた第三者委員会が19日、報告書の内容を明らかにした。

 この件で小渕氏は不起訴。元秘書で会計責任者だった折田謙一郎被告(67)ら2人が執行猶予付きの有罪判決を受けている。

 報告書では関連団体の収支報告書の繰越額よりも実際の預金額が約1億円下回っていたことを指摘。つまり1億円がどこかへ消えたわけだ。その原因を慶弔費や選挙の陣中見舞いなど領収書のないものを記載しなかったことが、積もり積もったと説明した。このズレを埋めるために元秘書らが虚偽記載したという。

 全体的に甘い内容になっている感は否めない。委員長の佐々木善三弁護士は折田被告について「責任感が強くなかったら(ズレを)放置していた可能性もある」と話し、報告書でも「単純に折田氏を批判することに躊躇(ちゅうちょ)を覚える」と擁護。

 また、小渕氏についても「政治資金規正法違反の件に全く関与していなかった」と結論付けた。

 選挙区内の有権者に配ったワインも「担当秘書の独断で」(報告書から)、事務所のパソコンのハードディスクがドリルで破壊されたのは、不調だったパソコンを販売業者に引き渡したら、穴を開けられたという。

 この第三者委員会とは何なのか。会見において委員会の事務局担当者なる人物が「誰が設置したかとなると小渕氏の意向」と説明していたが、事務局の実態もよく分からない。

 自民党関係者は「事務局? 小渕事務所の人間とかほかにも…。詳しいことはよく分からない」と首をかしげるのみ。

 これでは第三者というには疑問が残る。小渕氏は20日に地元で会見を開くという。疑惑を追及していた野党関係者は「当初は国会で説明すると言っていたのにウヤムヤになった」とこぼす。まだまだ尾を引きそうだ。