内閣改造で初入閣した河野太郎国家公安委員長兼行政改革担当相(52)が早くも変節した!? 脱原発派で、官邸や党執行部に注文をつけてきた“うるさ型”だったが、大臣就任した途端にトーンダウン。党内では「やっぱり」の声が上がった。

 ヤリ玉に挙がったのはブログの閉鎖だ。河野氏は週に2~3回、メルマガ「ごまめの歯ぎしり」を配信。主に党の行政改革推進本部長として、ムダ撲滅への取り組みを報告し、ブログに転載していた。ところが大臣就任するやホームページで掲載していたバックナンバーが閲覧不可となった。

 直前のメルマガでは「使わない船に年間12億円」(9月24日配信)で日本原子力研究開発機構が所有する開栄丸の船員が月123万円の給料を得ている問題や「福島原発の安全管理」(9月3日配信)で8月に原発作業員3人が立て続けに死亡したことに関連して労働者問題を追及していた。

 河野氏は「政府の一員である以上、決まったことは誠実に実行していくものだと思っている。中では議論していく」とかわしたが、自民党関係者は「閣内不一致と言われようと過去の言動に責任を持たないのはひきょうといわれても仕方がない。もっとも河野氏の変節は今に始まった話ではありません」と話す。2009年の自民党総裁選に河野氏が出馬した際、支えた若手議員らは“脱派閥”を掲げ、次々と派閥を離脱。だが、当の河野氏だけは派閥を離脱することはなかった。

「河野氏が今も所属する麻生グループの為行会はもともと河野氏の父親・洋平氏が旗揚げした大勇会で、看板を守る必要があった。ただ有言不実行の態度に支持した若手議員からは愛想を尽かされてました」(同関係者)

 ちなみに河野氏の公務で使用する車のナンバーは「110」。「行革相は違和感ないが、国家公安委員長はサプライズ。110番で警察行政に取り組みへのアピールしていたのか」と永田町では噂になっていたが、これは単に河野氏の誕生日が1月10日だったというだけ。入閣後、まずは様々な誤解を解くことから始まりそうだ。