7日に行われる内閣改造で入閣が取りざたされている元テレビ朝日アナウンサーの丸川珠代参院議員(44=自民)に党内から「まだ(入閣は)早い!」と反発の声が上がっている。

 丸川氏は先の国会では参院厚生労働委員長を務め、子育て中でもあり、女性活躍担当や少子化担当などでの起用が取りざたされている。

「安倍首相は来年夏の参院選を視野に入れて新内閣の“目玉”となる若手の起用を検討中です。参議院では丸川さんや女性局長として大活躍した三原じゅん子さんの名前が挙がっていますが、フタを開けてみないと…。実はここ数年にはなかった派閥単位で閣僚候補を推す動きが活発になっているんです」(自民党関係者)

 先の自民党総裁選で安倍晋三首相(61)は、全派閥の推薦を受け、無投票で再選したこともあり、派閥の意向を無視しすぎると党内から不満が噴出しかねない。来年の参院選で改選を迎える三原氏は本紙に「私は役職のことは考えていません。(政務官の要請を受けたら?)これまでもそういう話はありましたが、お断りした。ただ党の役職なら引き受ける覚悟はありますけど」と是が非でも入閣したい意向ではなさそうだ。

 一方、丸川氏は参院東京都選挙区で当選2回。自民党では衆議院で当選5回、参議院で当選3回以上で閣僚の有資格者とみなされ、閣僚経験のない入閣待機組の議員は60人以上いる。

 同党秘書は「丸川さんは、安倍首相が安保法案の説明で出演した党のインターネット番組『カフェスタ』(7月13日)でインタビュアーを務めた際、民主党の辻元清美氏に関して事実とは異なる発言をして、辻元氏から党幹事長に文書で猛抗議を受けた。入閣すれば、野党の攻撃材料にされてしまう。待機組から『まだ早い』と反発の声が出るのも分かります」と指摘した。果たして入閣はあるか。