国会前から中に入ったシールズリーダー 野党各党が“青田買い”?

2015年09月17日 06時30分

 安保法制審議で15日、参院の平和安全法制特別委員会の公聴会が開かれ、国会前デモを主宰する学生グループ「SEALDs(シールズ)」のリーダー格である明治学院大学4年奥田愛基氏(23)が、公述人として出席した。この奥田氏をめぐり、リベラル、左派勢力が新世代の旗手として、目の色を変えている。

 友人から借りたというリクルートスーツで、金髪から黒髪にした奥田氏の“国会内第一声”は「寝ている人がたくさんいるんで、話を聞いてください!!」。居眠り議員への強烈パンチを見舞った。

 シールズは安保法制に反対する学生グループで、8月30日には3万人(警察発表)のデモを主催。代表を置いていないが、奥田氏は事実上のトップで「憲法読めない総理はいらない」とヒップホップ調のマイクで注目を集め、各メディアに取り上げられれば、中年女性からは黄色い声援を送られる人気ぶりだ。

 野党も熱視線を送る。奥田氏の意見陳述に「すごく胸に響きました」(民主党・蓮舫代表代行)、「勇気ある発言と行動に感動を覚えました」(社民党・又市征治幹事長)とべた褒め。学者や元最高裁判事が公述人で立ち並んだ中、奥田氏の異例となる出席も民主党の推薦だった。

「奥田氏は無党派をうたい、中立の立場をとっているが、野党は“将来の顔”と若手リーダーの登場に興奮気味。共産だけでなく、民主や社民、維新らの議員が取り込もうと“青田買い”していますよ」(永田町関係者)

 奥田氏が衆院選への立候補資格(満25歳)を満たす前に、ツバをつけようというわけだ。

 奥田氏は「政治家になりたいとは思わないですね。寝ている政治家もかなり疲れているんだろうなと」と否定的だが、「政治がネガティブに語られるのを変えたい」と含みも持たせる。

 今後は大学院に進学し、安保法案が成立したとしても来年の参院選へ向け、打倒・安倍政権を掲げ、シールズの活動も続行する。“ドラフト解禁日”まであと2年。今は時の人だが、“賞味期限”がどこまで続くかも注目される。