猪木氏が新議員連盟設立 政府関係者もその手腕に注目

2015年08月22日 10時00分

「世界平和友好議員連盟」の設立を表明した猪木氏(中)

 日本を元気にする会のアントニオ猪木参院議員(72)が20日「世界平和友好議員連盟」の設立を表明した。野党を中心に22人が参加。猪木氏は最高顧問で、維新の党の松浪健太衆院議員(44)が会長を務める。

 設立趣意書は勇ましい。「我が国は安全保障政策はもちろん、心理戦、世論戦、法律戦、情報戦のいずれの分野でも後れを取り、これが領土問題、拉致問題などに深刻な影を落としている」として、スポーツや文化などのチャンネルを活用し、議員外交を展開すると訴えた。

 松浪氏ら昨年、猪木氏と北朝鮮を訪問したメンバーが中心だ。10月10日に、北朝鮮で朝鮮労働党70周年のイベントがあるといい、猪木氏は「内々に『来てください』と言われている。議連の人たちで行けたら」と訪朝の意向を示した。拉致問題については「落としどころを決めないと難しい。それはリーダーが決める話」と話した。

 これまでの闘魂外交は猪木氏1人にかかっていた。議連ができることで、今後は議員団で行うことになる。維新関係者は「1人では限界があるが、議員団となると大きく違う。相手国にも日本国内にもインパクトは大きくなる」と指摘する。

 議連が訪問しようとしている国は北朝鮮のほかにキューバ、ロシアなど、日本政府が情報を欲しがる国ばかり。政府関係者らの注目度も高い。

 永田町関係者は「日中国交正常化のときも、自民党の政治家らの議員外交が実り、成立しました。これは与党だったからともいえます。議連は野党中心ですが、猪木氏は将来を見据えてタネをまこうということでは。議連のメンバーが与党になったとき、成果につながりそうです」と話す。

 国会でも猪木イズムが浸透しつつある。