自民総裁選の出馬に含みを持たす野田聖子議員 一番長い夏になるのか

2015年07月29日 10時00分

野田氏は安倍首相の対抗馬となるか

 9月の自民党総裁選に出馬が取りざたされる野田聖子衆院議員(54)が27日、都内で行われた映画「日本のいちばん長い日」(松竹・8月8日公開)の特別試写会に出席した。超党派の「映画議員連盟」が主催で、連盟会長を務める野田氏は「平和とは何か。安全保障とは何か。共通しているのは戦争を知らないという原点。作品を通じて何か得ることができればと思っています」とあいさつした。

 映画は半藤一利氏(85)の原作をもとに、1945年4月に鈴木貫太郎内閣が発足してから、8月14日のポツダム宣言受諾までの4か月を描いたノンフィクション。戦後70年であり、また安保法制の議論が続く昨今、終戦当時を振り返るきっかけとして試写会が行われた。この日、安保法案が参議院で審議入り。安倍内閣の支持率は急降下している。9月の総裁選では安倍晋三首相(60)の再選が濃厚との見方が多いものの、支持率次第では対抗馬が出てきそうだ。

 政府関係者は「石破茂氏は党内の求心力が落ちているし、地元でトラブルを抱えているので出馬どころではなさそう。岸田文雄外務相の名前も出ていますが、将来をにらんだアピールじゃないでしょうか」と話す。

 そんななか、出馬に向けて含みを残しているのが野田氏だ。26日の講演会では「これからのリーダーは強いリーダーではない」と新たな指導者像を模索する発言をしている。永田町関係者は「すでに野田氏は出馬に必要な推薦人を集めたといいます。野田氏なら集められないわけではないので、無投票で決着とはならないのではないか」と指摘する。

 上映後、野田氏は「何かを犠牲にしながら時代を作っていかなければいけないんだなと痛感した」と感想を述べた。野田氏にとってもこの夏は長いものになりそうだ。