安倍首相 やくみつる氏イラスト攻撃に引きつり笑顔

2015年07月22日 10時00分

 安倍晋三首相(60)が20日、テレビ出演して安保法制について生解説を行った。衆院の強行採決で支持率が急降下しているが、「支持率が大切だからとやめてしまうのは本末転倒だ」と、あくまで必要なものだったと話した。

 番組に出演していた漫画家やくみつる氏(56)から「裸のソーリ」になったイラストを提示されると、引きつった笑顔を見せた。しかし、安倍首相は国民の理解を得るチャンスだということで、冗舌に解説を続ける。

 安保法制を家屋の模型を使って説明。日本家という家の隣にある米国家で火事が起きた。米国家母屋の火事で日本家が消火を手伝うことはないが、米国家離れの火事の火の粉が日本家に降りかかりそうになったら、消火を手伝う。これがこの安保法制で可能になる集団的自衛権だという。

 なるほどとは思わせるが、安倍首相が衆院審議で繰り返していたホルムズ海峡の機雷除去はどうなったのか。番組ではほとんど言及していない。ホルムズ海峡とはイランとオマーンに挟まれており、石油の搬出路に当たる。イランがホルムズ海峡を機雷を使い封鎖した場合、集団的自衛権によって自衛隊も機雷除去に参加できると説明してきた。

 民主党関係者は「14日にイランと欧米による核協議が最終合意に達したという大ニュースがありました。イランの核開発を制限するものですが、これによりホルムズ海峡が封鎖される可能性はほぼなくなった。つまり、機雷除去を理由に安保法制が必要だという話はできなくなったのです」と指摘する。

 ならば、焦る必要もなさそうだが「安倍首相は米議会で安保法制成立を約束しています。米国との約束を優先し、国民の方を見ていないのです」(前出民主党関係者)。

 安倍首相の生解説にやくは「モヤモヤする」と不満顔。安倍首相はご満悦だが、視聴者は納得できたのかどうか。