検察批判から自著宣伝まで 国会でホリエモン節爆発

2015年07月12日 16時00分

 元ライブドア社長で実業家の堀江貴文氏(42)が10日、因縁深い国会の舞台に現れた。衆院法務委員会に刑事訴訟法改正審議の参考人に招致されたもので、独自の司法改革論から自著の宣伝までホリエモン節を爆発させた。


 Tシャツにジャケットを羽織り、穴あきジーンズにスニーカーといつものいでたちで国会に舞い降りた堀江氏。2005年の郵政選挙での出馬や偽メール事件などで国会に嵐を呼んだが、この日は司法取引の導入や検察と警察による取り調べの可視化などが盛り込まれた法改正審議に、逮捕から刑務所暮らしまで送った格好の証言者として、野党が招聘した。


 最初に質問に立ったのは自民党の若狭勝衆院議員(58)。元東京地検特捜部副部長の若狭氏との質疑応答で堀江氏も表情は硬いまま。奥野信亮委員長(71)から「若狭さんは元検事で、取り調べみたいな感じがするが、もっとフランクにやってください」と助け舟が出されると、場内は爆笑に包まれた。


 その後はホリエモン節が炸裂。録画機器による取り調べの可視化には「弁護士が同席できるようにしてもらいたい」と意見すれば、刑務所内の改善点を問われると「文芸春秋から『刑務所なう。』という本を出しているのでぜひ読んでもらいたい」と自著をきっちりとアピールした。


 検察批判も忘れない。「(改正案は)ひと言でいうと焼け太り。郵便不正事件で社会的に叩かれたにもかかわらず、いつの間にかに捜査の権限拡大に持っていくのはさすがの検察」(堀江氏)。関係者によれば、約1時間にわたって、言いたいことを言い尽くした堀江氏は満足げだったという。


 野党関係者は「刑事訴訟法改正案はさまざまな問題を抱えているが、与党は安保関連法制の陰でどさくさ紛れに通そうとしている。全く注目されていない中で、堀江氏の登場で少しでも話題になってくれれば」とワラにもすがる思いだった。