「ケータイ盗難疑惑」で自民が民主に反撃

2015年06月18日 10時00分

 年金情報流出問題や安保法制で守勢に立たされる自民党が16日、反撃に出た。

 渡辺博道衆院厚労委員長(64)が、12日の同委員会で民主党議員らともみ合いになった際に携帯電話を紛失。それがなぜか、現場だった衆議院分館3階ではなく1階で発見されていたことで、渡辺氏は何者かに携帯電話を盗まれたとして被害届を出す意向だ。

 12日の同委員会では労働者派遣法改正案の採決が予定されており、採決に反対する民主党議員らは渡辺氏が委員会室に入ろうとするのを阻止。また、退室のときももみ合いになっていた。採決はされなかった。

 もみ合いのせいで渡辺氏は首にコルセットを巻く痛々しい姿になっている。自民党は民主党の山井和則衆院議員(53)ら3人に対する懲罰動議を提出。では、渡辺氏の携帯電話を取ったのは民主党議員なのか。山井氏を直撃した。

「なぜ携帯電話がなくなったのか分かりません。私は委員長ともみ合いになっていないんですよ。私は(委員会室の)委員長席には行きましたけどね。そのときに私は手をはたかれて、こけてしまった」(山井氏)

 こけたときに右足のすねをけがしたという。

 守勢に立たされる自民党だったが、騒動によって世間の民主党批判を喚起することに成功した。自民党の稲田朋美政調会長(56)はもみ合いについて「法的な構成要件は暴行、傷害。計画したものは教唆」と批判を展開。被害届は民主党の追及の手を緩ませるための一手になっている。

 山井氏は「自民党のパフォーマンスなのかどうかは、分かりません。委員長もケガをされたとおっしゃられているわけで、それは本当だと思います」と静観の構え。同法改正案は19日に、今度こそ採決される見込み。さすがにもう民主党は暴れられなさそうだ。