故町村氏の後継者選び すでに進行中 鈴木宗男氏「手回しの良い段取り」と激怒

2015年06月05日 16時00分

「新党大地」の鈴木宗男代表

 外相や官房長官、衆院議長を歴任し脳梗塞のため死去した町村信孝氏の通夜が4日、東京・港区の青山葬儀所でしめやかに営まれた。安倍晋三首相(自民党総裁=60)が葬儀委員長を務めた。

 町村氏の死去の直後から、地盤の衆議院北海道5区の補欠選挙が行われると伝えられた。

 北海道を基盤とする「新党大地」の鈴木宗男代表(67)は「私と町村さんは同じ北海道出身で付き合いも長い。弔問にも行き、町村さんの奥さんと話し『宗男さんには選挙に出るときノウハウを教えてもらった』という言葉をいただいた。町村さんの後継については水面下で動きだしていると聞くが、告別式も済んでないのに何ということか!」と激怒した。

 町村氏の死去による補選は、本来なら10月に実施される。だが、昨年12月の衆院選をめぐる「1票の格差」訴訟が係争中で、年内に最高裁判決が出なければ、来年4月に実施される見込みだ。

 補選では“後継者”として町村氏の次女の夫、和田義明氏(43)の名前が早くも取りざたされ、地元では「今月下旬にも正式決定するのではないか」と伝えられている。

「何とも手回しの良い段取りです。『倫理感・道徳感のないやり方、行動に腹が立ちます』『衆議院議員という公の立場は町村家のものではありません。私有財産と思っている人たちに憤りを感じます』といった声が私のもとに寄せられる。こうした声をまっとうな人の思いとして受け止めている」

 宗男氏は町村氏の死去の直後から後継者選びに奔走する関係者に腹を立てるが、唇をかみしめて「政治の世界は、政治家が亡くなっても静かにならない。いや、なれない厳しい修羅の世界だとつくづく思います。改めて町村信孝氏の安らかなるお眠りを念じます」と話した。