安倍首相「残念」小沢氏も涙 町村信孝氏の死を惜しむ声

2015年06月02日 16時00分

死去した町村氏

 前衆院議長で、外相や官房長官を歴任した町村信孝氏が1日、脳梗塞のため、東京都内の病院で死去した。70歳だった。

 昨年12月24日召集の特別国会で衆院議長に就任したが、今年4月21日に体調不良により議長を辞職した。

 町村氏の議長在任は4か月弱で、新憲法下で3番目の短さ。北海道生まれで官僚出身、税財政に詳しく、社会保障と税の一体改革をめぐる民主、自民、公明の3党協議に加わり、消費税増税に道筋を付けた。文教族の一人で、伝統文化の尊重を訴える保守派の論客でもあった。

 政界からは惜しむ声が相次いで聞かれた。

 安倍晋三首相(60)は「私も若い議員の時から指導をしていただきました。今日、本当に急な話でありまして、本当に残念でなりません」と故人をしのんだ。

 自民党の谷垣禎一幹事長(70)は「町村前議長とは同じ年で、学生時代からも存じ上げている。また、体調を回復し、ご活躍になると予想していたが、急なご逝去で、何とも言葉が出ない。町村氏を失った痛手は大きくご冥福を心からお祈りするのみ、という心境だ」と肩を落とした。

「生活の党と山本太郎となかまたち」の小沢一郎共同代表(73)は国会内で「僕より年齢が下で本当に残念に思う。自民党時代、グループが違ったからプライベートで付き合った仲ではないが、頭の良い方で気のとてもいい同僚だった」と目に涙を浮かべながら語った。

 町村氏が省庁再編で初代の文部科学大臣となった当時、SPだった警視庁関係者は「自宅を出るときは町村大臣から『おはよう』と声をかけてくれた。移動中も有権者から声をかけられると、わざわざ足を止めて、質問に答えていた。人柄が素晴らしかった」と振り返った。

 町村氏の死去に伴い、衆議院北海道5区は早ければ10月に補欠選挙が行われる。