谷畑氏の維新参加は松井知事国政進出への布石か

2012年09月22日 18時00分

 自民党の谷畑孝衆院議員(65)が23日に行われる日本維新の会の公開討論会に参加するという。地元大阪では、その真意をめぐり議論が起きている。谷畑氏は日本社会党から自民党に移籍した異色の経歴を持つだけに、渡り鳥ぶりが際立つが、もっと深い理由があるといわれている。

 

「そんなに道州制に熱心だった印象はなかったんですが…地元はがっかりしていますよ」と話すのは谷畑氏の地元選挙区にいる自民党市議だ。

 

「2~3週間前に谷畑氏の維新入りが話題になったときは後援会長らに『行かへん』と言っていたというんです。社会党出身とはいえ、自民党でしっかり支援してきたから党に不満はないと思うんですけど…」と納得いかない様子だ。

 

 この市議によると、谷畑氏は19日に地元関係者に「維新に行くことにしたから」と連絡を入れたという。聞かされていない支援者もおり、当然地元は困惑。珍しい経歴のうえ、さらに維新へ移るとなれば風見鶏呼ばわりされかねない。

 

 自民党大阪府連の関係者は「実は谷畑氏の地元は松井一郎府知事の地元と重なる。これまで何度か松井氏の国政転出がささやかれており、その場合はどうなるのだろうという疑問が出てきますよね」と指摘する。前出の市議は「谷畑氏は65歳なので、次の次の衆院選は70歳になっているかもしれない。地元ではそのタイミングで、松井氏に選挙区を禅譲するのではないかといわれています」と明かす。

 

 要するに、松井氏が国政に打って出るまでのリリーフではないかとの推測だ。そうは問屋が卸さないと声を上げるのは前出の府連関係者。「自民党は谷畑氏に対抗馬を立てますよ」と息巻く。谷畑氏は20日、記者団に「義理人情の世界なので、調整はしっかりやりたい」と離党届提出には時間がかかると話したが、すでにもつれている。