女の闘いが勃発だ。女性国会議員について「路上キスの中川郁子農水政務官など、安倍政権の掲げる『女性の活躍』の足を引っ張る出来事ばかり。どこかの勢力が女性に狙いを定めているんですかね」と政府関係者がため息をつく中、シ烈な出世争いもみられる。

 女性議員では、自民党の片山さつき参院外交防衛委員長(55)が遅刻したことで、涙ながらの謝罪に追い込まれたばかりだ。悪い意味で女性が目立つことが多い。それだけではない。

「小泉チルドレンとして当選した片山氏、佐藤ゆかり氏はお互いをライバル視しています。2人とも参議院に鞍替えしていたのですが、先の衆院選で佐藤氏が衆議院に鞍替え当選。片山氏が刺激を受けないわけがない」と自民党関係者。

 永田町でも衆議院の方が何かと上に見られがちだ。前出の政府関係者は「大島派にいる佐藤氏ですが、最大派閥の清和会に接近しているとの情報があります。首相の出身派閥の方が出世しやすいと考えたのでしょうが、数が多いだけに順番待ち議員も多い。大島派にいた方がいいかもしれません」と指摘した。

 片山氏の所属する二階派は陰の実力者、二階俊博氏(76)が率いる。それだけにポストねじ込みも期待できるが、片山氏は遅刻で自爆してしまっただけに、委員長更迭はあってもほかのポストは期待できない。

 本紙でも既報したことがあるが、片山氏には埼玉県知事選への出馬もささやかれる。埼玉の政界関係者は「知事選は夏に予定されており、現職の上田清司知事が自分で決めた多選自粛条例を破って出るのかが注目です。出馬しそうな雰囲気なのですが、そうなると片山氏は厳しい」と解説する。今のところ佐藤氏がリードか。