「共闘解消ありえない」共産党・志位委員長が立民を〝脅した〟ワケ

2021年11月10日 06時15分

見据える先は…(東スポWeb)
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 先の衆院選で推進した〝野党共闘〟について、共産党・志位和夫委員長が先日、「大義や魅力を国民に伝えきるという点で十分とは言えなかった」と反省したものの、「日本の政治を変える道は共闘しかない」「政権交代は今回できなかったが、2回、3回とチャレンジしたい」と強調した。

 来年の参院選や次回の衆院選でも共闘態勢で戦っていくことを宣言した。

 今回の選挙結果だけみれば、共産党は公示前の12議席から2減の10議席となり、結果的にはマイナスだった。しかし、共産党の歴史に詳しい文筆人の但馬オサム氏はこう語る。

「立憲民主党の96議席を足せば、都合94議席増加の大勝利というのが志位委員長の考え方でしょう。あくまで、共産党にとって〝成果〟ある共闘ということになります。立憲民主党内では、敗因を共闘にあると見て、解消を訴える声も上がっているようですが、たとえ反共闘派が党を割って出ていたとしても、弱小政党として細々と生き残るか、どこかの党に吸収されて消滅していくのがオチでしょう。残留組は、ますます共産党の選挙協力なしには戦えず、実質、共産党の別動隊となっていくのではないか。だからこそ、志位委員長は立民に対して、〝解消はありえない〟と脅しをかけたのです」

 マスコミは「野党共闘」と書き立て、自民党の麻生太郎副総裁には「立憲共産党」と言われた。結果は自民党が単独過半数を獲得し、日本維新の会という自公の〝補完勢力〟が伸長した。

 但馬氏は「先の戦争で毛沢東の中国共産党と蒋介石の国民党が結んだ国共合作をもじって、私は〝立共合作〟と呼んでいます。国共合作では毛沢東が、国民党軍と日本軍を戦わせ、共倒れにすることで漁夫の利を得ました。〝立共合作〟も同じく立民を対自民党の駒に使い、最後に無傷の共産党が笑うという寸法です。共産党内の権力闘争を泳ぎまわって現在の地位にある志位委員長と、立民の枝野幸男代表とでは、したたかさが違います。すべては共産党という毒まんじゅうに手を出した報いです」と分析している。

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