自民党の故中川昭一元財務相の妻だった中川郁子(ゆうこ)農水政務官(56)が、同僚で妻子持ちの門博文衆院議員(49)との「不倫路チュー」騒動を引き起こした。

 門氏は5日、文書で「お酒で気が緩み軽率で誤解を招く行動だったと深く反省しております。二度とこのような事のないよう、今後も誠心誠意職務を全うして参ります」とコメント。あくまで酒のせいだとした。

 門氏はホテル会社社長から政界に転身し、2012年に和歌山1区から出馬。2回連続して比例復活に甘んじている。自民党に追い風が吹いても比例復活だけに、選挙は弱い。自民党関係者からも「どんな人か分からない。誰って感じですよ」と言われており、目立った活動はしていないようだ。
 中川氏との関係について、別の自民党関係者は「派閥内では親密だったそうです。門氏の尊敬する人物は歌手の松山千春。松山さんは出身が中川氏の選挙区にあるから、松山さんの話題で意気投合したんじゃないか」と話す。

 永田町では不穏な話も出てきている。政界関係者は「門氏も中川氏も二階派に所属しています。最近、派閥を率いる二階俊博氏(76)は1400人を引き連れて韓国を訪問しています。さらに、5月にも中国訪問するという独自行動で存在感を出しています。自民党内で二階氏は“陰の実力者”と目されており、二階氏をよく思わない党内の勢力が二階派潰しで2人の交際をリークしたと言われています」と指摘した。

 門氏の父親は和歌山県議をしており、県議時代の二階氏とは同期だった。この関係で門氏は二階氏の“子分”とみられていた。まったく無名の議員が狙われたのにはこんな背景もありそうだ。

 門氏は2013年6月8日付ツイッターで「東京駅に向かう地下鉄のホームの片隅。抱き合う若い男女の『濃密な』キスシーンに遭遇しました。(中略)こんなことは外国のことと思ってた私は一昔前の人間でしょうか」とツイート。人のことを言えた義理ではない。