「100万円献金」西川農相辞任でわかった“相場”

2015年02月25日 11時00分

 西川公也農相(72)は23日、自身が代表を務める自民党支部の政治資金問題の責任を取り安倍晋三首相(60)に辞表を提出した。首相は了承し、後任に林芳正前農相(54)を充てた。首相は「任命責任は私にある。国民におわびしたい」と記者団に述べ、陳謝した。

 西川氏は辞任の理由について「これから農政改革をやるときに、内閣に迷惑をかけてはいけない」と官邸で記者団に述べた。首相はTPP交渉などへの影響について「後任農相の林芳正氏は政策に精通しており、全く遅滞はない」と否定した。

 西川氏が代表の自民党栃木県第2選挙区支部は2013年7月、砂糖メーカーの団体「精糖工業会」(東京都)が運営するビル管理会社「精糖工業会館」(同)から100万円の献金を受けた。精糖工業会は同年3月に農水省から13億円の補助金交付が決まっていた。政治資金規正法は補助金の交付決定から1年間、政党や政治資金団体への献金を禁じている。

 また、同支部は12年9月にも、国の補助金交付が決まっていた栃木県の木材加工会社から300万円の献金を受けた。西川氏は23日の衆院予算委員会で、09年の衆院選落選後に同社の顧問に就いていたと明かした。就任期間や報酬は「精査して報告する」と述べた。

 政治とカネのスキャンダルとして、精糖工業会からの100万円という額は少なく思われる。しかし、民主党関係者は「100万円ということは業界団体からしたら西川氏はトリプルAクラスで、支援をしていこうという数字ですよ」と語る。

 政治資金の醜聞というと何億、何千万という額を想定してしまうが、企業・団体献金に関しては事情が違うという。

「景気が良いころは献金額は高かった。でも、だんだん下がってきて、さらに自民党は下野したときにもっと下がった。政権復帰したとはいえ、一旦下がったものが元に戻らなかったんですよ。その状況で100万円は多いし、パーティー券も40万円でしょ。2万円が20枚だと思うけど、今どきは2、3枚売れたらすごいですよ」(前出野党関係者)

 いまは100万円でも、大スキャンダルだったのだ。