松島前法相不起訴で永田町に「うちわブーム」の予感

2015年01月21日 09時00分

 永田町で空前のうちわブームが起きる可能性が出てきた。選挙区でうちわを配ったことで、公職選挙法違反(寄付の禁止)容疑で告発されていた松島みどり前法相(58)が先週、不起訴(嫌疑不十分)となったからだ。

 野党関係者は「つまり、うちわは配ってもいいってことでしょ。柄が付いてるとか、付いてないとかも関係ない」と、お上からうちわ配布のOKが出たと受け取っている。

 東京地検特捜部の見解は微妙だ。松島氏は2012年以降に約2万本のうちわを配布。「討議資料」と苦しい弁明をした松島氏に対して、特捜部は配られたうちわは有価物で公選法上の寄付と認定していた。しかし、うちわが選挙のために配られたとはいえないため同法違反ではないと判断。嫌疑不十分とは有罪にする証拠が足りないということだ。

 ということは選挙と関係ないなら配っていいことになる。それなら何とでも言い逃れできそうだ。「与党だから許されて、野党だから駄目というならおかしい。誰か率先してうちわを配ってくれないか。ウチですか? それはちょっと怖いな」(前出の関係者)

 問題はうちわだけではない。小渕優子前経産相(41)の事務所は支持者にワインを配っていた。「問題なしとなるならワインも配っていい。あまり話題になっていないが、別の自民党議員はうちわだけではなく、爪切りまで配っていた。じゃあ爪切りもいいわけだ。駄目っていうならちゃんとルール化して、グレーゾーンはなくすべきですよ」(同)

 松島氏の不起訴によって選挙のルールがより緩くなるのは明白。永田町関係者は「もっともうちわやワインをもらったから投票するかというとそうでもないですけどね」と苦笑。大きな選挙のない今夏はうちわを配る議員が続出するかもしれない。