橋下市長またまた朝日批判の裏

2015年01月14日 11時00分

橋下氏が朝日に怒りのツイート

 維新の党の橋下徹大阪市長(45)が11日、ツイッターで朝日新聞批判を繰り広げた。橋下氏による朝日批判はもはや恒例行事の感もあるが、足元の維新には分裂騒動が持ち上がっているだけに穏やかではない。維新関係者は「維新が江田憲司代表に乗っ取られつつある。橋下氏が対抗するためには、大阪都構想を実現させるしかない」と指摘した。

 

 

 橋下氏が「朝から朝日新聞批判」との書きだしで問題にしたのは、11日付朝刊のコラム「天声人語」と7日付の社説だ。「先日、朝日新聞の社説で、大阪都構想について住民投票は早すぎるとあった」とツイート。その社説は、「今の都構想案は、住民投票にかけるに値する中身といえるだろうか」と疑問を呈し、統一地方選後の熟議に委ねてはどうかと提案する内容だった。


「そうしたら本日(11日)の朝日の天声人語で、大事争うべし、些事構うべからず、だと。だから、大阪都構想の議論もそうあるべきなんだ。朝日の先日の都構想住民投票批判の社説は、本日の天声人語と論理的整合性をとるべき。こんなことを役所がやったら論理矛盾だと失笑を買う」(ツイッターから)


 朝日の天声人語は都構想には触れていない。最後に民主党代表選を挙げて「論戦では小競り合いもあるようだが、懸案の党内結束はどうなるか。大事争うべし、些事構うべからず、である」とまとめている。これを受けてか、橋下氏は朝日批判から転じて「テレビもだらしない」とツイートを続けた。


「民主党の代表選挙の投票者は30万人程度。それよりも、国政選挙や、大阪都構想の住民投票のために、テレビ局はもっと公開討論会をすべきだ」


 橋下氏のツイートによると、大阪都構想を決する住民投票での有権者は200万人。30万人による民主党代表選こそ構うべきではない“些事”だとした。


 朝日批判はいつものことだが、やはり都構想になると熱が入るようだ。これには、維新をめぐる分裂騒動も大きい。政府関係者は言う。


「民主党代表選で細野氏が維新の東西分裂に言及しました。維新の江田派が民主党に合流してくるという話で、維新が江田氏に乗っ取られていることの証拠です。代表を辞めてしまった橋下氏の存在感は急速に落ちています」


 民主党の代表候補者による8日の討論会で、細野豪志元幹事長(43)が昨年の衆院選前、維新との合併案を示したと岡田克也代表代行(61)が暴露。これを受けて細野氏は、維新の「関西切り離し」の話を明かした。


 日本維新の会のころからいるオリジナルメンバーたちにすれば、“江田維新”になることは受け入れられない。「江田氏に対抗するためには橋下氏が衆院選に出ればよかった。しかし、今さらどうしようもない。今後は都構想を実現させて求心力を回復するしかない。できなければ江田維新になってしまう」(維新関係者)


 それだけに、橋下氏は朝日批判のツイートで、大阪都構想の議論盛り上げをテレビに迫った格好だ。維新党内抗争の激化が橋下氏の朝日批判に油を注いでいた。