民主党代表選を注視する自民が心配する“ミスター反対”の就任

2015年01月11日 11時00分

 安倍・自民党が、18日に新代表が決まる民主党代表選について、“ミスター年金”と呼ばれた長妻昭元厚労相(54)の動向を注視している。

 同代表選について安倍晋三首相(60)は「活発な議論が行われ、強力なリーダーが誕生し、切磋琢磨することを期待しています」とエールを送った。

 その候補者の1人である長妻氏は国会で“消えた年金問題”を追及し、第1次安倍政権を退陣に追い込んだ立役者として知られている。

「政権運営の影響を考えると、岡田克也さんは社会保障・税一体改革に取り組んだこともあり、代表になれば、議論が活発化する期待が持てる。細野豪志さんになると野党再編が進む。ただ、再編をめぐって民主党内がゴタゴタするのはこちらとしてはありがたいこと。長妻さんは何でも『反対』を唱えて、議論ができなくなる心配があります」と自民党関係者は語る。

 代表や幹事長などの党要職経験がない長妻氏だけに、リーダー的資質については未知数。新代表になった場合、政権運営に悪影響が出るのではないかと警戒している。

「長妻さんはリベラルな勢力から支持を受けている。岡田さんのように堅物のイメージもあるし、スキャンダルも出てこない。新しい代表になったら、“ミスター反対”と呼ばれる」(同)

 そんな長妻氏は4月の統一地方選に向けて、党の立て直しや安倍内閣と徹底的に戦う姿勢を前面に打ち出した。

「(新代表に就任したら)政官業の癒着に切り込む改革政党を目指す」と意気込みを見せているが、こんな心配も浮上している。
「長妻氏は厚労相時代に、『古い役所文化を変える』と頑張ってみたが、官僚と衝突して大きな実績を残せなかった。慎重な言動から“ミスター検討中”と呼ばれていたんです。野党に戻ってからも、一時の切れ味が消えた」(民主党関係者)

 長妻氏は安倍・自民党に“ミスター反対”と呼ばれるほどの野党第1党の代表になれるか。