安倍カラーで統一に成功しても自民が不安いっぱいの理由

2015年01月03日 12時39分

 2015年の自民党は“ポスト安倍”不在で大混乱する!? 安倍晋三首相(60)は昨年12月の特別国会で第3次安倍内閣をスタート。1月中に召集される通常国会で、経済政策“アベノミクス”の成果を出すために、経済再生を最重要課題として取り組む。

 組閣人事では江渡聡徳前防衛大臣(59)が再任を辞退したぐらいで、党内に大きな混乱はなかった。その背景には、安倍首相が、自民党の最大派閥「清和会」=“町村派”の会長だった町村信孝元官房長官(70)を衆院議長に大抜てきし、町村氏は慣例として会派を離脱。後任の会長に細田博之幹事長代行(70)を就任させ、“細田派”をスタートさせることに成功したからだ。

「町村派は安倍首相の出身派閥。表向きは派閥を離脱していますが、派内には安倍首相を応援する議員がほとんど。町村さんは安倍首相の消費増税10%先送りに異論を唱えたことで一時、派内は“安倍派”と町村派に分かれる騒動になった。しかし、細田さんを会長としたことで派閥は統一。今は実質、安倍派です」(元自民党議員)

 自民党内を“安倍カラー”一色に染めたことで、新たな難題が浮上している。

 前出の元自民党議員は「ポスト安倍が見当たりません。現在の細田派、額賀派、二階派と派閥の領袖がポスト安倍となりますか。自民党の派閥政治は、利権の温床と厳しく批判された半面、若い議員を鍛え、立派に育てることはできたのです」と指摘する。

 党内に“ポスト安倍”不在となれば、8年前(2007年)のときのように安倍首相の体調が悪化すれば大混乱に陥る。

「自民党の1年生議員は選挙区で後援会を作らなくなった。選挙に苦しくなれば連立を組む公明党票に助けてもらい、当選できた。先の衆院選挙では、291議席と前回より議席を減らした。公明党の助けなしに当選できなかった人もいた。現在、自民党と公明党は五分の関係。もし、安倍首相が体調を崩したりしたら“ポスト安倍”は、公明党の山口那津男代表になってしまう可能性だって十分にあります」

 さすがに小泉進次郎氏(33)では早すぎる。自民党の国会議員たちは、安倍首相だけに頼っていると大変なピンチに立たされてしまうかも。