自民党“新星”の猛追撃で小沢一郎氏が大ピンチ

2014年12月11日 16時00分

 かつて権勢をほしいままに“剛腕”を振るっていたアノ男が、古巣からの猛反撃に大ピンチを迎えている。「生活の党」の小沢一郎代表(72)が衆院選で、岩手4区から出馬して16回目の当選に向けて選挙戦を繰り広げている。

 無類の強さを誇ってきた「小沢王国」の岩手。

 だが、今回は対抗する自民党の“新星”藤原崇(たかし=31)氏に猛追される選挙戦となり、地元の奥州市水沢区で30年ぶりに演説するなど、過去にない危機的な状況に追い込まれている。

 安倍晋三首相(60)は9日、岩手県北上市を訪れて小沢氏と接戦中の藤原氏を応援。街頭演説会では「やはり(小沢氏から)代えなければいけない!」と力説し、名前こそ出さなかったが、小沢氏から藤原氏への世代交代を有権者に訴えた。

 自民党関係者は「安倍首相は残りの選挙戦で、勝敗が見えてない接戦の選挙区について『必ず全部取る!』と意気込んでいます。自民党は1993年7月の総選挙で、小沢さんの離党によって自民党が下野したことを忘れていません。小沢さんにリベンジできる戦いと位置づけています」と語る。

 小沢氏は自民党離党後、日本で初めてとなる本格的な多党連立政権“細川連立内閣”発足(93年)、民主党への政権交代(09年)の立役者にもなった。だが、12年に消費税増税に反対して民主党を離党して以降、「求心力が弱まり、存在感が薄れている」(永田町関係者)と指摘される。

 生活の党は今回の公示前に離党者が相次ぐトラブルが起きた。選挙戦では安倍・自民党に押されっぱなしの格好で選挙後、政党として生き残れるかどうかも微妙な情勢と見られている。

「小沢氏は解散前、『安倍首相は年内の解散・総選挙はない』と周辺に語っていた。政局を見間違えたことも離党者を出した原因と言われる。安倍首相は選挙最終日、選挙戦の“聖地”秋葉原で演説するようだ。小沢氏は生活の党候補者の応援に入るとしか伝えられていませんが、代表として、どう最後のアピールをするのでしょうか」(永田町関係者)

 小沢氏は政治家人生で最悪のピンチを突破できるのか。