自民圧勝の世論調査は本当なのか バンドワゴン効果に野党弱気

2014年12月10日 16時00分

菅元首相はパネルを使って自画自賛

 衆院選(14日投開票)が近づき、野党の大物が弱気になっている。9日、都内のJR品川駅前にやってきたのは民主党の海江田万里代表(65)。聴衆よりもマスコミの数の方が多いなか、「安倍政権は危うい」と訴えた。この日、予定に入っていたのは自らの選挙区である東京1区だけ。代表とは思えない必死の姿は危機感の表れだ。

 維新の党の江田憲司共同代表(58)は、東京・JR有楽町駅前でマイクを握った。自民圧勝の世論調査を受けて「2人の子供を持つ親として、4年間、自民党に白紙委任するのが怖い」とおののいている。さらに「私は党首として全国に応援行脚に行っているので、自分の選挙区(神奈川8区)に入れない。多少リードしているらしいが、自民党候補に追い上げられ、負けそうになっている。私のことはいい。とにかく維新の候補者を応援してあげてください」と話した。

 菅直人元首相(68)も都内のJR武蔵小金井駅前で2時間も演説。安倍晋三首相(60)と自分を比較するパネルを用意し「安倍さんは99%ウソの情報で景気が良くなったと言っている」と批判。ドブ板ならぬパネル選挙だ。

 苦戦は承知のようで、「東京18区は私と自民党候補で争っている。このままだと相手が勝ち、変わらない。安倍さんに勝手をさせないという意思表示をしてほしい。安倍さんは私のことが嫌いなんですよ」と懇願した。

 自民党圧勝の観測に、野党は手をこまぬいている。民主党関係者は「勝てると思っていた選挙区でも危なくなっている。でも、有権者の反応が悪いわけじゃない。世論調査は本当なんですか? このままだと何が起きているか分からないまま負けてしまいそうです」と途方に暮れる。

 世論調査が出てから、若干の動きもあったという。「バンドワゴン効果ですよね。みんな勝ち馬に乗りたいんですよ」(前出の民主党関係者)。野党は見えない敵と戦っているようだ。