維新の党共同代表の橋下徹大阪市長(45)が大阪市内で街頭演説を行った。公示日から火花はバチバチで自民党総裁の安倍晋三首相(60)と民主党の海江田万里代表(65)への特攻を宣言する場面も見られた。

 東日本大震災後に「痛みを分かち合う」として成立した2割の給与カットの時限立法(2012年から2年間)は今年5月に打ち切られ、国会議員の給与は約25万円上昇。

 橋下氏はこれに食いつき「自民党と公明党は衆議院と参議院で圧倒的な多数がある。これまで、いろんな批判を受けた法律を通してきた。国会議員の給料を減らす、国会議員の数を3割カットするのを国民の誰が反対するんですか? 1億2000万人の国民はみんな賛成です。反対するのは、わずか600人の国会議員」と批判した。

 橋下氏は大阪府知事時代から府議会議員の数を20%カットし、給与も30%カット。大阪府知事の給与も30%カットし、退職金も80%カット。

 大阪市長の給与も40%カットし、退職金を80%カット。実績を細かな数字を挙げて強調した。

 さらに3日に収録されるテレビ朝日系の報道番組「報道ステーション」で党首討論が行われるが、橋下氏は議員定数や給与カットの話題を「ふっかける」と宣言。

「明日の党首討論会で安倍さんと海江田さんに『約束しましょう』と言ってみます。約束を迫って、みなさんに反応をよ~く見ていただきたい。そこでムニャムニャッと言ったら絶対に改革なんてできない」と明確な回答を迫った。

 維新の党陣営は「衆院選も大事だが厳しい状況。衆院選を戦いながら都構想成立のために勝たなければいけない来年4月の統一地方選のための布石もまければいい。今回は橋下さんも大阪を重点的に回るし」と次も見据えたドブ板選挙をするという。