田母神氏「公明党の牙城」東京12区出馬の勝算

2014年11月30日 16時00分

 元航空幕僚長の田母神俊雄氏(66)が28日、本紙既報通り、衆院選(12月2日公示、14日投開票)で東京12区に次世代の党からの出馬を発表した。公明党前代表の太田昭宏国交相(69)の選挙区への“特攻作戦”に勝算はあるのか――。


 過激な言動で知られる田母神氏の出馬を巡っては、タカ派の揃う次世代の党でも反対意見が出たが、最後は平沼赳夫党首(75)が押し切った。田母神氏は「安倍首相がやろうとしていることに公明党がすべて反対している。自公分離ができて、初めて日本を取り戻せる」と公明党の打破を大義に掲げた。


 公示4日前の土壇場出馬で、しかも公明党の牙城でもある選挙区。玉砕と見る向きもあるが、同選挙区事情通は“接戦”を予測する。


「当選ラインは11万票です。太田氏は公明党の基礎票約4万弱に加え、自民党の約5万弱を上積みし、浮動票が1万~2万といったところです。選挙協力で仕方なく投票している自民支持者をいかにアジって、ひっぺがしできるどうかがカギです」


 浮動票の取り込みでは、2009年の政権交代選挙で当時民主党だった青木愛氏(49=現生活)が、太田氏に土をつけている。田母神氏は今年の都知事選で、60万票を取ったように保守層からの支持は高い。公明党との全面対決にネット右翼層は続々と応援入りを表明し、早くも風は吹き始めている。


 公明党も総力戦の構えだ。「12区は毎回、公明党支持者が東京のみならず全国から集結し、支持集めでローラー作戦を展開するが、ケンカを仕掛けられ、さらに熱が入る。安倍首相にも応援入りを依頼し、自民党支持者が裏切らないように目を光らせるでしょう」(同事情通)


 大の公明党嫌いで知られる次世代の石原慎太郎最高顧問(82)が連日、田母神氏の応援に駆けつけるのは確実で、壮絶な選挙戦となること必至だ。