「女性の輝く社会」掲げるも…安倍自民まさかの“女難”

2014年11月26日 11時00分

 衆院選(12月2日公示、14日投開票)を控え、「女性の輝く社会」を掲げる安倍晋三首相(60)が、よもやの“女難”に見舞われている。選挙の街頭演説で強力な武器となる女性弁士に軒並み×印がつけば、その言動が懸念されていた議員の処遇問題が案の定、噴出しているのだ。

「選挙時に、女性議員の応援は多くの聴衆を集められる“空中戦”の花になるが、今回に限っては来てもらうと逆に困る人ばかり」と嘆くのは、自民党のベテラン秘書だ。断然の人気を誇った小渕優子前経産相(40)は「政治とカネ」の問題を起こし、応援どころではなくなった。

 党幹部や現職大臣では、稲田朋美政調会長(55)、高市早苗総務相(53)、山谷えり子国家公安委員長(64)、有村治子少子化相(44)がスタンバイしているが、期待は薄い。

「4人揃って“靖国参拝女子”で、山谷氏は在特会、稲田氏や高市氏はネオナチ問題が出るなど右寄り過ぎ。知名度も低いし、聴衆受けするとは思えない」(同秘書)

 選挙のない参院組は多く駆り出されるが、こちらも一癖も二癖もある人ばかり。ツイッター炎上の片山さつき参院外交防衛委員長(55)、元フィギュアスケート選手・高橋大輔(28)へのチュー写真が表に出た橋本聖子議員(50)など、別の意味でヤジ馬が集まりかねない。

 大半が応援NGリスト入りしている中、指名が集まるのは三原じゅん子女性局長(50)と丸川珠代参院厚労委員長(43)ぐらい。解散した21日には、衆院の議員控室を訪れた丸川氏に、当落選上の議員らが「なんとか応援に来てください」と懇願する場面もあった。

 一方、宮城県連は、大久保三代前衆院議員(38)を「地元への貢献度が足りない」として、公認しないよう党本部に申請した。大久保氏は当選直後からブログで党幹部の批判や悪態をついたことで物議を醸し、党側も手を焼いてきた。

 今回の公認騒動でも、「このままでは、自民党に殺される」と物騒な書き込みを残し、全く懲りる様子はない。

「永田町や地元で大久保氏の評判は芳しくないが、今年出産し、育児と両立させながらの議員活動をアピールしている。公認しなければ、党は“働く女性を支援する”という公約をほごにしているとの批判を浴びかねない」(党関係者)

 女性の積極活用、支援を掲げた安倍政権で、主力になるはずの女性議員だが、足を引っ張られる皮肉な選挙戦になりそうだ。