12月総選挙浮上 安倍首相が敬遠したくなる“難敵”たち

2014年11月13日 07時00分

都知事選で細川氏(右)を支援した小泉氏

 永田町に解散風が吹き荒れている。安倍晋三首相(60)が外遊から戻る17日以降に衆院解散、12月総選挙に踏み切るとの観測が高まってきた。野党が選挙準備をできていない中、2年前の総選挙時とほぼ同じ態勢で臨める自民党は、議席数を維持できるとの公算だが、野党側の情勢は大きく変わっている。仕分けの女王、変人、ガールズ…と安倍首相が敬遠したくなる難敵が挑んでくるのだ。

 年内選挙となった場合、自民党が政権を譲り渡す大波乱はなさそうだが、現実には2年前の圧勝劇の再現とまではいきそうもない。

 まず安倍首相が苦虫をかみ潰しそうなのは、民主党の蓮舫参院議員(46)の衆院鞍替えだ。蓮舫氏は、参院2期目で16年夏まで任期を残すが、“女性初の首相”を本気で目指し、かねて衆院鞍替えが取り沙汰されていた。

「蓮舫氏が東京6区(世田谷区の一部)から衆院選に出てくるのは確実視されている。地盤の小宮山洋子元厚労相(66)が落選・引退した空白区で、蓮舫氏は事務所を構えた。6区は浮動層が多く、人気投票となりがちなエリアで、勝算ありと踏んだのでしょう」(永田町関係者)

 今国会で蓮舫氏はウチワ問題で松島みどり前法相(58)のクビを取った。「事業仕分けの“2位じゃダメなのか”で株を下げた蓮舫氏だが、今国会の切り込みを目の当たりにした安倍首相の『うちにも蓮舫氏みたいな議員が欲しい』との発言が伝わり、結果的に評価につながってしまった」(自民党関係者)

 蓮舫氏は東京選挙区の選出。同氏の事務所は「支持者が多くいると思われる地域に事務所を移転しました。引き続き、参院議員としての活動を続けてまいります」と鞍替え出馬を否定したが、与党へにらみを利かせられる舞台に向け、爪を研いでいることは間違いない。

 すっかり影が薄くなった小泉純一郎(72)&細川護熙(76)の元首相コンビも黙っていない。細川、小泉氏が代表を務める脱原発の自然エネルギー推進会議の事務局長を務める元金融相の中塚一宏氏(49)は民主党の浪人議員で、次期衆院選では、神奈川9区からの出馬が内定している。

「選挙で脱原発は大きな争点にならないが、細川氏らは脱原発候補を支援していくでしょう。推進会議には中塚氏をはじめ、民主党浪人組が多く出入りしている。選挙時は人気者の小泉氏や脱原発文化人の応援につなげてくるでしょう」(脱原発関係者)

 今年1月の都知事選では、小泉対安倍の師弟対決は実現しなかったが、今度こそ脱原発に心変わりした“変人”との激突は避けられない。

 野党陣営は選挙協力できるかが議席増のカギとなるが、懐かしの面々が再び手を組む局面が予想される。「民主党で選挙調整役の岡田克也代表代行(61)は一人でも多くの女性候補を送り出そうと考えている。元民主党の小沢ガールズらが野党統一候補となる選挙区も出てくる」(野党関係者)。小沢一郎代表(72)率いる生活には三宅雪子氏(49)、維新には元民主、生活の太田和美氏(35)、民主には田中美絵子氏(38)らが浪人中で、お騒がせを連発した小沢ガールズが、過去の恩讐を超え、涙の“再結成”となりそうだ。