日中首脳会談の裏に見え隠れする「中国の沖縄奪取」驚愕シナリオ

2014年11月12日 11時00分

 それでも中国は沖縄を狙っている! 安倍晋三首相(60)と習近平国家主席(61)は10日、北京の人民大会堂で会談、関係改善に向けて動きだした。沖縄県・尖閣諸島周辺での不測の事態を回避する枠組みづくりを進める方針でも一致したが、専門家はこの会談の中国側の本当の目的を「単に米国のにらみをかわすため」と指摘。さらには、狡猾に沖縄を手中に収めるという驚がくのシナリオが見え隠れするという。いったい、どういうことか。

 日中首脳会談は2年半ぶりで、第2次安倍政権では初めて。ただ、沖縄県・尖閣諸島をめぐっては衝突回避の枠組みづくり推進を確認した程度。歴史認識問題では深入りを避けた。表向き「丸く収めた」(政府関係者)ものの、双方は基本的立場で隔たりが大きい。

 両首脳は、尖閣周辺で自衛隊と中国軍の衝突を避ける危機管理の枠組みについて、運用を早期に開始する方向性を確認した。背景には、2012年9月の尖閣国有化から絶えない中国公船の領海侵入がある。尖閣以外にも、中国はアジア各国ともめている。周囲に敵だらけの中国が、なぜ首脳会談を行ったのか。

 12年からアジア人として初の米共和党のアジア担当顧問を務める饗庭直道(あえば・じきどう)氏(47)はこう語る。

「会談の実現は、中間選挙で共和党が大差で勝ったことが一つのきっかけです。民主党には大量のチャイナマネーが流れ、中国とベッタリですが共和党は中国に強気。『アメリカをなめると許さない』として、強いアメリカを世界に示すことがポリシーですから、中国がもめごとを起こすことを快く思わない。その空気を感じた中国は、いち早く日中首脳会談を行い、アジアへの配慮を示したのです」

 饗庭氏は、中国のシナリオ変更も読み取った。

「これまでの民主党のアメリカでは、中国は慰安婦問題、南京事件など、日本に言いたい放題でアジアをかく乱していた。今後、共和党が強くなる中で、反日をやると風向きがよくないですからトーンを落としてきたのでしょう」

 そして、最悪のシナリオは、中国念願の沖縄奪取が水面下で行われることだ。

 尖閣諸島周辺での領海侵犯といった力ずくの戦術が、変更されたかもしれないという。

 饗庭氏は「16日の沖縄県知事選が注目です。辺野古新基地建設に断固反対している翁長雄志候補は、大の親中派で習氏とも親交があります。もし翁長氏が県知事になった場合、中国が軍事力を使わずに沖縄を手に入れる可能性も考えなければなりません」と指摘する。

 沖縄が中国に取られるとは考えがたいが、現在世界地図を変える大きな出来事が世界中で連続している。今年3月、ウクライナ南部のクリミアがロシアに編入された。9月、スコットランド独立の住民投票が行われ、接戦の末に英国残留が決まった。何が起きてもおかしくないのだ。

「翁長氏が県知事の権限の中で、たくさんの中国移民を受け入れ、地方自治で外国人参政権を実施し、住民投票で独立宣言するというシナリオです。日本政府が独立に反対して自衛隊でも動かそうものなら、平和侵略する日本を追い出そうとなる。民族自決の原則がありますから、他国である米軍は介入できない。あくまで万が一の可能性ですが、そこまで想定はしておかないといけない」(同)

 今回の日中首脳会談の背景と、そこから考え得るわずかながらの可能性。中国の“歩み寄り”を額面どおりに受け取るのは危険かもしれない。