強制捜査入った小渕氏元秘書の“裏の顔”

2014年11月01日 09時00分

 まだ若いのだから“やり直せる”? 小渕優子前経済産業相(40)の不明朗な政治資金問題で、元秘書の折田謙一郎氏(66)の自宅などを東京地検特捜部が30日、家宅捜索した。小渕氏は議員辞職の可能性を否定したが、与野党双方から進退論が出ている。

 事件は、小渕氏の政治団体が主催した観劇会の収支に2年間で2600万円あまりの隔たりがあり、特捜部が政治資金規正法違反などの容疑で、小渕氏の後援会事務所などを家宅捜索。小渕氏自身は「国会議員の本来の職務と使命を全うする」と議員辞職しない意向だが、自民党内でも「責任は免れない。辞職はやむを得ないだろう」という厳しい意見が出た。

 折田氏は1974年から故小渕恵三元首相(享年62)の秘書を務め、2000年から08年まで小渕氏の秘書を務め大番頭と呼ばれた。“裏の顔”を知る関係者からは小渕氏への同情論も上がった。

「群馬県の自民党を支える実力者です。小渕さんの親代わりの存在で、秘書として後援会をまとめ信頼関係が強かった。地元有権者からは『まじめな人』と言われていますが、側近たちからは人望が薄かった。『折田にはついていけない!』と、小渕事務所を辞めた秘書が民主党の大臣経験者の下で秘書をしています。表と裏の顔がある人だから、何かやっていると疑っていました」と野党関係者。

 折田氏は「小渕氏は何も知らない。小渕氏が設置した調査委員会の調査には協力している」と話しているが、特捜部の強制捜査は異例のスピードで進められている。

 自民党中堅議員は「強制捜査には、国会を停滞させてはならないという狙いも感じる。小渕氏は折田氏との共謀関係が立証されなければいい。ですが、折田氏にもしものことがあれば、議員辞職は避けられない。まだ若いのだから復帰できる道は残されている」とエールを送っている。だが、立件されれば、小渕氏はさらに追い詰められることは間違いない。