仏マクロン大統領に市民がビンタ 右から左まで非難集中

2021年06月09日 11時30分

男は(中)握手の際にマクロン氏(左の白シャツ男性)にビンタを見舞った(ロイター)

 来年に大統領選が行われるフランスで8日、エマニュエル・マクロン大統領が市民からビンタを食らう事件が起きた。地元メディアが伝えた。

 マクロン氏は訪問先の南部タンレルミタージュで市民と言葉を交わそうとした際、男に顔を平手打ちされた。当局はこの男と同伴者の男の計2人を拘束。いずれも地元在住の28歳とされる。

 ツイッターに投稿された映像では、マクロン氏は警備のために設置された柵のそばに集まった市民と交流しようと歩み寄った。最前列にいた男はマクロン氏が差し出した手を左手で握り、右手で頬を平手打ちした。

 報道によると、男は「打倒マクロン政権」と叫び、国粋主義のスローガンも唱えたとされる。

 マクロン氏は地元紙ドーフィネリベレのインタビューに対し「(暴力には)譲歩しないが、例外的な出来事に議論を奪われないようにしよう」と冷静な対応を訴えた。

 政界では「大統領への平手打ちは(フランス)共和国に対する攻撃だ」などとして極右から極左まで一斉に男の暴力を非難した。

 南部訪問は、9日の新型コロナウイルス対策の規制緩和を前にレストラン関係者と意見交換するため。

 次期大統領選を巡っては、極右政党「国民連合」党首のマリーヌ・ルペン氏が支持率でマクロン氏と伯仲という一部の世論調査結果も報じられている。

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