就任したばかりの宮沢洋一経産相(64)が選挙区の広島市内のSMバーの料金を政治資金として政治資金収支報告書に記載していたことが発覚し大問題になっている。

 宮沢氏の資金管理団体「宮沢会」の報告書によると、2010年9月6日に交際費としてSMバーに1万8230円を支出。地元関係者は「広島では有名なSMバーで、客が縛られることもできる。ハードな内容ではなくソフトだった」と明かす。23日、宮沢氏は「支出したのは事実。私は行っていない」とした。

 事務所関係者はこう釈明した。「その日、宮沢は広島で同僚の政治資金パーティーに出席し、飛行機で東京にトンボ返りしています。なので本人は店に行っておりません」

 では誰が行ったのか。「地元事務所で事務を担当する40代男性スタッフが友人と連れ立って行きました。政治活動でもなんでもありません。このスタッフは報告書の作成にかかわっておらず、なぜ領収書が紛れ込んだのか調査しています」

 この日、宮沢氏は男性スタッフに電話し「大事な時期だっていうのにどういうことだ!」と大激怒。今後、弁済させ、報告書を修正する予定だ。

「そういう趣味はない」と話す宮沢氏だが、一生“SM大臣”と呼ばれ続けることは避けられない。消費増税派だけに「国民にムチ打つのか」とヤジられかねない。

 SM関係者は「地位の高い人ほどSMにはまる。威張っている人ほどMなんですよね」。政治家一族の生まれで、東大とハーバード大を出ているだけに、ドM疑惑まで浮上する始末だ。

 永田町関係者は「野党時代の宮沢氏は予算委員会で民主党閣僚をネチネチといやらしく責めていた。国会質問だけならドSでしょう。現在、予算委理事の蓮舫氏が宮沢氏を追及すれば、どっちか分かるのでは」と話す。

 すでにロイターやBBCなどが世界中に報じ“SM大臣”として名前が広まっている。宮沢氏はSMと東電株保有問題の“同時責め”に耐えられるのか。