安倍政権の女難はまだ終わらない!? 小渕優子前経済産業相(40)、松島みどり前法務相(58)の辞任ドミノに続いて、またもや女性議員が騒動を起こしている。三原じゅん子自民党女性局長(50)は永田町で“勘違い”を指摘され、片山さつき参院外交防衛委員長(55)は野党の審議拒否を招いている。政府関係者は「内閣改造からおかしくなった。やらなきゃよかったんだ」と頭を抱えている。

 三原氏は23日発売の週刊文春に借金トラブルを報じられた。永田町で問題視されているのはトラブルの中身ではなく、三原氏の反応だ。

 三原氏は20日のブログに「またわたし今週あたり週刊誌に叩かれるようであります。ドミノ倒ししたくて必死なのかな」と同誌からの取材があったことを告白していた。

 これに対し、野党関係者は「大臣でもないのにドミノになるわけがないじゃないか。何を勘違いしているんだ」と激怒。三原氏の女性局長の役職はあくまで自民党内のもの。野党からすれば“アンタの首はいらない”というわけだ。

 そもそも「この問題はそこまで重大な案件でもない」という政界関係者の声は多い。三原氏の資産等報告書には借入金の記載がないことを本紙も確認している。

 永田町関係者は「資産報告は国会議員が作った制度なので国会議員にとって不利にできていません。例えば、当選して報告書を提出した後は毎年、増えた分を補充報告書に書きます。ところが、減った分は書かなくていいんですよ。これだけでいい加減な制度だとよく分かります」と話す。

 厳密に言えば資産公開法違反だが、こんなでたらめな制度だから、三原氏のトラブルが致命的になることはなさそう。三原氏も文春をやゆしただけのつもりだったが、予想外にも野党の反感を買ってしまった。

 一方、片山氏は外交防衛委員長という立場にもかかわらず、政府側の答弁メモを委員会に持ち込んで議事を進行したことが問題となっている。公正中立でないといけない委員長が露骨に政府寄りの姿勢を見せたことで野党は反発。自民党幹部は平謝りで、片山氏に対して「次はない」と最後通牒(つうちょう)だ。

「女性の活躍を前面に押し出したい安倍政権ですが、党内の人材は本当に少ない。何人か知名度のある女性議員はいますが『ブラック事務所』と言われるほど秘書に対して当たりのきついところもある。トラブルの芽になりかねないので、うかつに役職を任せられません」(別の永田町関係者)

 女性議員の失態はまだ噴出するのか。安倍首相はおはらいでもした方がいいかもしれない。