「カネ返せ!」通じず…河井案里氏の歳費4942万円返還訴訟は却下

2021年06月04日 22時45分

河井案里氏

 2019年の参院選広島選挙区の買収事件で有罪が確定して当選無効となった元自民党参院議員の河井案里氏(47)に対する歳費返還請求訴訟が東京地裁で却下された。

 原告側は、案里氏が19年7月の初当選後に受け取った月額103万円の歳費やボーナスにあたる期末手当など計4942万円は不当利得と主張。静岡県焼津市議選で当選無効となった元市議への議員報酬の全額返還を命じた01年の東京高裁判決を根拠に上げていた。

 しかし同地裁は国会議員の歳費などの返還を有権者が請求できると定めた法律の規定はないと指摘。さらに、焼津の訴訟は地方自治法に基づく住民訴訟による返還請求だったのに対し、国への訴訟では同様の制度がないとして却下(3日付)となった。

 自民党は〝政治とカネ〟の問題で当選無効となった国会議員の歳費返還を可能にする歳費法改正案をめぐり、検討プロジェクトチームを立ち上げ協議している。

 ネット上では「案里氏は全額返還しろ」と怒りの声が相次いでいるが、自民党議員は「国会議員の歳費返還について定めた法律がないため対象に当たらないという判断。法改正含めて、協議しなければならない。時間はかかりますね」と話す。

 政治とカネの問題がなくなる日はやって来るのか。

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