ターゲットにされた「拉致担当」山谷氏

2014年09月20日 08時00分

 山谷えり子国家公安委員長兼拉致担当大臣(63)が、在特会幹部と写真に納まっていた問題で18日、釈明した。在特会とは「在日特権を許さない市民の会」のことで、昨今話題になっていたヘイトスピーチに関わっているとされる。山谷氏は「在特会の人であるとは知らなかった。国家公安委員長なので、面会の要否については慎重に対応していきたい」と話した。

 写真が撮られたのは2009年。2月22日の竹島の日、島根県松江市のホテルだった。山谷氏は同市で講演。自民党ではほかに高市早苗総務相(53)や稲田朋美政調会長(55)が、極右団体の関係者と写真を撮っていたと、海外で話題になったばかり。山谷氏は「ヘイトスピーチは憂慮に堪えない状況と思っている」と在特会と無関係を強調した。

 このところ永田町では山谷氏にまつわる怪文書が流されるなど、完全にターゲットにされている。今月中に北朝鮮による拉致再調査の報告があるとされるが、これが安倍政権の命運を握っており、拉致担当の山谷氏が注目されているというわけだ。

 北朝鮮事情に詳しい関係者は「北朝鮮からの報告が遅れている。先週、山谷氏はスイスのジュネーブにある国連欧州本部まで行って、拉致問題を世界に訴えた。これで『この時期になぜ?』と北朝鮮が態度を硬化させてしまったようだ」と指摘する。山谷氏のこの行動は再調査の報告を前に北朝鮮にプレッシャーをかける狙いがあったが、逆効果になりかねない状況だ。

「再調査の報告内容によっては安倍政権の支持率は上がるでしょう。逆にいえば悪い内容なら支持率は暴落する。北朝鮮はそんな安倍政権の事情を知っているから、カードは向こうにある。プレッシャーはきかない」(前出関係者)

 狙われた山谷氏の手腕が問われている。