橋下市長 朝日「慰安婦報道訂正記事」で“手柄”強調するが…

2014年08月19日 11時00分

橋下氏の勢いは戻るのか

 朝日新聞が慰安婦問題をめぐる一部の記事を訂正してから10日以上たつが、騒動は静まらない。永田町関係者は「吉田清治氏の証言に虚偽があったというが、そんなことは以前から分かっていた。どうして32年もかかったのか。社長も謝らないというし、おかしなことだ」と憤る。橋下徹大阪市長(45)も気勢を上げている。


 1年前に橋下氏は「(戦争)当時、慰安婦制度は必要だった」と発言し、大バッシングに遭った。日本維新の会に逆風が吹いた要因の1つにもなった。そんな橋下氏は9日の「維新政治塾」の修了式であいさつ。過去の言動を踏まえ、「慰安婦の話がどんどん取り上げられて、朝日新聞が白旗を揚げたことは政治家冥利に尽きる」と胸を張った。


 最近はテレビ出演情報など広報に使っていたツイッターでも怪気炎。14日には「強制連行がなくても性奴隷であることに変わりないと言い続ける朝日新聞やその他識者はもっと国際情勢を勉強しろ」と、訂正を認めつつも歯切れの悪い朝日を批判していた。


 維新関係者は「朝日新聞がどうこうはともかく、橋下代表に勢いが戻ってくるならありがたい」と、橋下節を歓迎する。


 ところが、ネットでは「橋下の手柄じゃないだろ」とブーイングも。自民党関係者は「そもそも橋下氏が慰安婦問題を語るようになったのは、沖縄の米軍司令官に『風俗業を活用して』と提案したことが批判されたから、論点をずらすために強調し始めたからです」と、橋下氏には「朝日の虚報を暴く」というような意図はなかったと指摘する。


 前出の維新関係者は「弁護士だからなのか、ちゃんと調べて正論を言っていたと思いますよ」とフォローする。橋下維新は朝日新聞の失態をうまく支持率につなげることができるのか。