維新と結い 9・21結党決まるも残る不安

2014年08月12日 16時00分

 日本維新の会と結いの党が9月合流を目指し、急ピッチで準備を進めている。維新の橋下徹代表(45)と結いの江田憲司代表(58)が顔を合わせ、9月21日に結党大会という日程も決まった。ところが、足元では思いを共有していない。


「憲法改正による統治機構改革」など7項目の基本政策ですでに合意。新党設立準備会では、党本部を大阪に置くこと、党名に「維新」を使うこと、代表は橋下、江田両氏にすることなどを軸にさらなる調整を進める。もっとも、党本部の場所や党名について結い関係者らは反対しており、どうなるか分からない。


 維新関係者は「もともと結党大会は9月7日だったのですが、延びることになりました」と話す。維新幹部らは「7日だと内閣改造と時期がかぶって、話題を取られてしまう」と話しているというが、理由はそれだけではない。維新と結いでもめそうだという事情もある。


 そもそも「合流しなくてもいいのではないか」という声すら上がっている。「議員のなかには、『無理して合流すれば、また分裂となってしまう。とりあえずは選挙協力の態勢だけ整えるだけでもいいのではないか』と考えている人も少なからずいます。確かに合流しなきゃいけないわけじゃないんですよね」(前出維新関係者)


 集団的自衛権の行使や消費税増税、原発再稼働の問題についてまだ見解はまとまっていない。合流を急げば分裂の火種になるのは間違いない。


 維新は誕生の地である大阪に党本部を置きたいというが、「いや、党本部を大阪にするのは別にいいけど、事務的なことは全部東京でできるようにしてくれないと、困りますよ」(別の維新関係者)。維新内部からも東京中心の声が上がる。


 橋下氏らには維新と結いの合流を野党再編につなげたい思いがあるが、現場の考えは違った。