元法相・河井克行被告 被告人質問で地元広島県連への不満をぶちまける

2021年04月08日 14時08分

河井克行被告

 公職選挙法違反に問われている元衆院議員の河井克行被告(58)の公判が8日に東京地裁で開かれ、検察側からの被告人質問が行われた。この日は妻である案里元参院議員が当選無効になったことに伴う参院広島選挙区の告示日でもある。

 複数回行われてきた被告人質問も最終盤。1日に国会で議員辞職が許可されており、河井被告の胸には議員バッジは付いていなかった。5日には「(今後)選挙に立候補することはいたしません」と議員引退にも言及していた。

 河井被告は地元議員にお金を配ったことについて、「少しでも妻の選挙に有利になればいいとの淡い期待も否めない」としながらも主目的ではないと強調。地元の自民党広島県連の会長職への野心があったと告白し、地方議員の中に味方を増やすための行為だったとした。

 自身の後援会関係者にもお金を渡していた件について問われると、河井被告は「後援会に圧力や切り崩しがあると想像した」と指摘。「(自分の選挙区である広島)3区にも私の顔写真を外した独自の2連ポスターを県連が張り巡らせていた。そのポスターを張っている家や企業は次の選挙では私を応援してくれない可能性があると危機感を持った」

 つまり、身内であるはずの県連が河井被告の落選運動をしていると思ったというのだ。それゆえ後援会を守るために現金を渡して結束を固める必要があったという。検察官から「あなたを落選させたいと思うのは(考えが)飛躍していないか」と聞かれ、河井被告は「そうまっとうな考えを持っているのが広島県連だったら、こういう事態になっていない」と語った。

 バッジを外し、身軽になったからか地元県連への不満をぶちまけている。

関連タグ: