
立憲民主党の蓮舫氏(53)と江田憲司衆院議員(64)の両代表代行が5日、そろって菅義偉首相(72)の政治姿勢を厳しく批判した。
蓮舫氏は自身のツイッターで「菅首相が官邸で行った会見は9回で、質問できたマスコミ各社の回数は6回からゼロまで大差がある」という東京新聞の記事を引用した。「コロナ禍におけるリーダーの発信はとても重要です。国会における質疑を通じた発信はもちろん、国民に伝える言葉、行動変容をお願いする言葉を届ける会見はとても大事です」と訴えた上で「首相就任以来の会見の少なさ、そして指名社の偏りはリーダーとして残念すぎます」とした。
江田氏は国会内で開いた会見で冒頭、25年前に自身が橋本内閣で内閣総理大臣秘書官として関わった沖縄の米軍普天間基地の返還が日米間で合意されてから25年が経ったことに触れて、菅政権をこう批判した。
「四半世紀が経っても返還が実現していないなんて残念でなりません。橋本龍太郎総理はさぞ、草葉の陰で嘆いていると思います」
今週16日に予定されている菅首相と米国のバイデン大統領(76)との日米首脳会談は、気候変動に関するパートナーシップ協定を結ぶ方向で調整されている。
日米首脳会談では気候変動のほか、新型コロナウイルスなどに関する合同の作業部会を設置することも検討されているといわれているが――。
江田氏は「歴代総理は米国大統領との初会談では物おじして、ものが言えなくなるのが通例」とした上で「菅総理は外交経験が乏しく、そういう場(外交)に慣れていない」と悲観している。
「われわれは菅総理に普天間基地の合意の見直しを一貫して申し上げてきた。望むべくもありませんけれど、辺野古への米軍基地移設の見直しをですね、是非、バイデン氏に提起してもらいたいと申し上げたい」
菅政権の支持率は50%前後を推移。有権者は立民の声をどう受け止めるのか。
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