集団的自衛権に反対した2議員 “自民の良心”本当の狙いとは

2014年07月03日 11時00分

 安倍内閣は1日、集団的自衛権の行使容認を閣議決定した。秋の臨時国会で関連法案を成立させる構えだ。自民党内の議論では、一部の議員が公然と反対の声を上げていただけに、留飲を下げたかに見えたが、党内ではまたかと冷ややかな視線が送られている。

 閣議決定前に行われた自民党の最高意思決定機関である総務会では、村上誠一郎元行革相(62)や木村義雄参院議員(66)らが「解釈の変更は認められない」と反対した。総務会は全会一致が原則だが、最後は野田聖子総務会長(53)が押し切る形となった。村上氏らの反対劇にはこの日、官邸前に集まった反対デモの中からも「自民党にもまだ良心が残っている」「最後の希望」とエールが送られた。

 ただ党内ではこの2人は全く相手にされていない。国会でも屈指の巨漢で知られる村上氏は、当選9回を誇る。脱原発の主張や昨年の秘密保護法案採決では議場を退席した。

「安倍政権の暴走に対峙する国士に映っているようですが、小泉政権の時もさんざん文句をつけていたら行革相に抜てきされコロッと変わった。典型的なうるさ型です」(党関係者)

 一方、木村氏は衆院で当選7回後に参院に鞍替えしたベテラン。

「当選回数から大臣になってないとおかしいのですが、副大臣止まり。何かあると騒ぎたてるタイプで、役人は怒鳴りつける、態度は大きいで、人望がない」(議員秘書)

 そんな2人だけに党内では今回の反対も単なるポスト狙いのアピールと勘繰られている。

「村上氏は『党はポストをちらつかせて、言論封殺してくる』と言っていますが、自身は造反したのに処分もされずに衆院政倫審会長の要職に充てられ、党が誠意を尽くしているのが分かっていない。今回も離党しないのは筋が通らないのでは」(前出の党関係者)

 秋の臨時国会前には内閣改造が予定される。それこそ両者が閣内に入るようなことがあれば、目も当てられなくなるが…。