【広島・参院補選】河井案里氏の失職で自民は白旗も… 立憲民主は〝戦う弁護士〟擁立に苦戦か

2021年02月24日 23時22分

議員辞職した河井案里氏

 議員辞職した河井案里氏の当選無効に伴う参議院広島選挙区の再選挙(4月25日)を巡り、与野党の「仁義なき戦い」が注目を集めている。

 同選挙区で自民党は、2019年に行われた参院選で案里氏の選挙に1億5000万円の選挙資金を投じた。立憲民主党を始めとした野党は「票をお金で買った。買収の原資だ」と案里氏の辞職後も、自民党に対し説明責任を追及している。

 そんな中、自民党の菅義偉首相(72)は24日、党本部で元経済産業省課長補佐の新人・西田英範氏(39)に公認証を交付した。

 一方の立憲民主党・広島県連は候補者擁立委員会の選考会で、東京地検特捜部を経て〝権力と戦う弁護士〟としてメディアでも活躍中の郷原信郎氏(65)に出馬を打診した。

 郷原氏は小中学校を広島で過ごし、検事として4年間を広島地検に在籍。特別刑事部長を務めた。自身のブログでは、河井夫婦の選挙違反事件を取り上げ、事件の検証を行おうとしない自民党に対し、厳しい批判を繰り広げて話題を集めた。

 この日、国会内で会見した立憲民主党の福山哲郎幹事長(59)は〝ラブコール〟を送る郷原氏について「知名度が高く、政治とカネに造詣が深い方です」と話した。

 しかし、渦中の郷原氏は地元メディアの取材に「政党に所属して選挙に出ることは、自分の考えにはない」としている。

 立憲民主党は告示まで1か月を切る中で郷原氏を擁立できるのか。福山氏は「本人の意志が明確ではないですが、注視しています。日々、地元で調整している段階です」とした。

 菅首相にとって初の国政選挙となるが、自民党内では河井夫婦の買収事件を受けて「逆風です」とあきらめムード。一方で「郷原氏は無所属で出た方が当選できるのではないか」(自民党議員秘書)との声も。

 いずれにせよ、目が離せない再選挙になることが予想される。

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