菅首相長男に接待された総務省幹部4人を処分へ 「法律や倫理規定を気にしなかったのか」

2021年02月16日 21時20分

かつては総務相を務めた菅首相

 菅義偉首相(72)の長男から接待を受けた総務省幹部4人が処分される見通しとなった。

 武田良太総務相(52)は16日の衆院本会議で、菅首相の長男らと会食した同省幹部4人について「一日も早く調査を終え、処分を行い、関係法令に基づいて公表したい」と話した。一方、調査結果や処分内容の公表は「証拠と確認を幾重にも積み重ね、人事院国家公務員倫理審査会と密に連絡を取る必要がある」とした。

 菅首相の長男が勤務する衛星放送事業を手掛ける「東北新社」の子会社は、同省から衛星基幹放送事業者の認定を受けている。武田氏は「総務省は適切に業務を行っており、放送行政がゆがめられたということは全くない」と強調した。

 会食した幹部は、放送行政を所管する秋本芳徳情報流通行政局長、谷脇康彦総務審議官、吉田真人総務審議官、湯本博信官房審議官の4人。同省の調査で16年から延べ12回の会食に加え、タクシーチケットやお土産を受け取ったという。

 同省幹部4人は「日本のデジタル戦略を担う優秀な人材だった」とされる。2000年に施行された国家公務員倫理法で国家公務員は、職務に関わる利害関係からの飲食の接待を受けたり、一緒にゴルフをしたりするが禁止されており、違反すると懲戒処分の対象となる。

 野党関係者は「法律や倫理規定を気にせずに、民間から接待を受けていたのは、由々しき事態です。今後の国会で、菅首相と同省が、同社などとどういうつながりがあったかなど、詳しく追及する方針です」と指摘した。

 菅首相と総務省は厳しい状況に追い込まれている。

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