“永田町ガセメール事件”の張本人再び…詐欺事件容疑者“数々の大ウソ”

2014年06月07日 11時00分

 元警察官僚だったと身分を偽って、ネットの中傷記事を削除する手数料名目で知人の医師(43)から百万円単位の現金をだまし取った男が先日警視庁に逮捕されたが、この松島隆寿容疑者(40)は2006年、西澤孝を名乗り“永田町ガセメール事件”で世間をにぎわせた張本人だ。

 ライブドア社長(当時)の堀江貴文氏になりすまし、自民党・武部勤幹事長(同)の次男に選挙コンサルタント費用として3000万円の振り込みを指示するメールをでっちあげ、国会は大混乱。前原誠司氏は民主党代表(当時)を辞任。また、武部氏を追及していた永田寿康元議員はノイローゼになり自殺した。この件は民主党への謀略ともいわれたが、結局は松島容疑者が虚言を流しただけだった。出版界でも怪しい情報提供者として知られていた。「同僚が西澤から『有名女性タレントが風俗嬢になった』『大物政治家の息子がドラッグ中毒になった』などの情報を持ち込まれたことを話していた」と切り出すのはある雑誌編集者だ。

「政治家や警察関係者など名のある人物の名刺を見せ、いかにも自分に人脈があると見せかけながら話をするのが手口。かなり口がうまいし、あまり顔が知られてないから今回また被害者が出たのでは」

 ただ、ボロもすぐ出た。「女性タレントのガセネタも多かったが、そのタレントのスケジュールを調べれば海外にいるなどアリバイがあることがすぐ分かったり、ずさんなものが多かった」(同編集者)

 またフリージャーナリストの片岡亮氏によれば「西澤は元格闘家で、格闘界の怪しい話をすることも多かった。03年には、某週刊誌に『許永中の息子がプロボクサーでデビュー』というネタを持ち込んでいた」という。「その息子の名前すら確認とれず、ボクシング界の誰に聞いてもそんな話はありませんでした。編集者が詳しいデータを求めると、西澤は『ネタ元が掲載をやめてくれと言ってきたので取材を中断した』と言ってきたそうです」。近年はIT関係の仕事をしているとの噂もあったが、今度は医師相手に詐欺とは懲りない男だ。