「もう1回風を吹かせないと」維新分裂で猪木新党立ち上げも

2014年05月31日 09時00分

猪木氏が選ぶ道は…

 日本維新の会の橋下徹(44)、石原慎太郎(81)両共同代表が29日、それぞれ会見し、分党を正式表明した。党分裂で、東の石原派と西の橋下派との間で議員の勧誘争いが勃発し、アントニオ猪木参院議員(71)も騒動に直面した。

 両共同代表は“円満離婚”を強調したが、内情はドロドロだった。石原氏は、2年前に太陽の党が維新に合流する際に橋下氏が「僕が必要としているのは石原さん一人」と、平沼赳夫代表代行(74)をはじめとする石原氏周辺の長老陣をコケにした話を持ち出した。

 一方の橋下氏も「もともと東京サイドにけんかを吹っかけられた。水に流してもらったし、僕も流したと思っていたが、尾を引いていたなら残念」。東西の溝は埋まることはなかった。この東西抗争に巻き込まれた一人が猪木氏。昨年の参院選では、石原氏周辺から誘われる形で維新入りしたが、橋下氏からは邪険にされた。

「猪木氏は参院選を盛り上げるために橋下氏に闘魂ビンタすると意気込んだが、橋下氏は最後まで猪木氏と絡むのを拒んだ。猪木氏は『なぜオレを利用しないのか。橋下氏の考えが分からない』とぼやくことしきりでした」(維新関係者)

 分党の形をとったことで、今後は議員の数に応じ、単純計算で1人約5000万円の政党助成金が分配されるとあって、両陣営は激しい引き抜き合戦となっている。石原氏側につくとみられる猪木氏だが、この日、「(両陣営から)ずいぶん電話がかかっているようだが、まだ流れを見ないと分からない」との立場を示した。

 プロレスラー時代から世間を驚かせてきた逆転の発想の持ち主だけに、「橋下派に転じる可能性もゼロとは言えないし、東西どちらにもつけずに悩んでいる議員もいて、猪木新党もあるかも…」(永田町関係者)

 当の猪木氏は「風がもう一回吹くようなことをしないといけない。ムフフッ」と笑ったが、一体どこに風を吹かせようとしているのか――。