厳しい訓練にクレーム!防衛大にもいたモンスターペアレント

2014年05月20日 16時00分

 集団的自衛権の行使容認問題などをめぐり20日に始まる自民、公明両党の協議は着地点が見通せない。公明党は慎重姿勢を崩さず、自民党は他国からの武力攻撃に至らない「グレーゾーン事態」、国連平和維持活動(PKO)などでの対応から論議して態度軟化に期待する。この2点では公明党も前向きに検討する姿勢だが、グレーゾーン事態での自衛隊の関与で温度差があり、協議が順調に進む保証はない。


 容認となれば今後、自衛隊は実際に敵国と戦う可能性が出てくるわけだが、心配な状態だという。自衛隊、ひいては防衛省の幹部は主に防衛大学校出身者から構成される。が、その防大生の質が低下しているというのだ。


 防大OBは「モンスターペアレントが社会問題になりましたが、防大にもいます。学生の親が『うちの子に厳しい訓練をさせないで!』と言って学校に怒鳴り込んでくるんです」と明かす。
 親の怒鳴り込みは仕方ないとしても、将来的に防衛省のトップになるかもしれない学生がそれを「恥」と思わないことが異様だ。


 自衛隊幹部も学生の質の低下を嘆く。「学生たちが研修として各基地を訪れる。活動の“まね事”をさせるが、最初はできなくて当然。というか、誰も期待していない。言われたことを元気にやることだけが期待されている。そんな単純なことが一切できずにボーッと立っているだけの学生が多い」


 防大がある神奈川県横須賀市の市民も「防大生がタクシーに乗ると、携帯ゲームをやっている。数年前までは、それこそ集団的自衛権や自衛隊の存続意義とか難しい本を読んでいた」と話す。


 厳しい訓練に耐えられず1割が中退するとも。


「あまりにやめてしまうので、寮にエアコンが新たに設置されたという笑えない話があります」と先のOB。


 集団的自衛権が認められ、自衛隊が敵国と交戦する。そんなとき“へなちょこ”指揮官が判断を間違えば、我が国は甚大な被害を受けてしまうというのは考えすぎだろうか。