麻生元首相(4)「民主党には意思決定するシステムがない」

2012年02月19日 15時00分

【藤本順一「永田町ワイドショー」:ゲスト・麻生元首相編(4)】(2012年2月19日付紙面から)

藤本:民主党政権がお粗末な中、麻生待望論もある。ズバリ復活は考えていますか?

麻生:アハハハッ。鳩山、菅がダメだという話があるが、民主党自体がダメだった。党に意思決定するシステムがなく、幹事長がサインしても次の日には個人的見解になってしまうような政党です。ふざけるなという話ですよ。

藤本:多くの国民が政治に期待しているのは安心安全な社会の実現、それには持続可能な経済成長が不可欠です。自民党が政権に復帰してそれがやれますか。

麻生:日本は大変だというが、金の値段を見てもらいたい。1980年に金は1オンス1000ドルで、円で25万円ぐらいだったが、今は1600ドルの最高値になった。ところが1ドル79円で計算すれば、約12万6000円。ドルで6割上がったのに円では半分になった。世界から見れば金より値打ちがある通貨が円なのに、その意識を持っていないのはもったいない。私一人と言わず、日本の底力をもって、何かするべきだという思いも力も自民党にはありますよ。

☆あそう・たろう=1940年、福岡県生まれ。祖父は故吉田茂元首相という華麗なる一族に育ち、学習院大卒業後、麻生セメントの社長に就任。76年のモントリオール五輪には、クレー射撃で日本代表として出場した。79年に自民党から当選後は経済企画庁長官、経財相、総務相、外相、党政調会長、幹事長など要職を歴任し、2008年に自民党総裁、第92代内閣総理大臣に就任。09年の総選挙で惨敗し、政権交代を許した。主な著書に「とてつもない日本」。