麻生元首相(2)「マンガを読むのは義務」

2012年02月12日 15時00分

【藤本順一「永田町ワイドショー」:ゲスト・麻生元首相編(2)】(2012年2月12日付紙面から)

藤本:麻生元首相は以前から、日本はとてつもない力を秘めている、中でもマンガやサブカルチャーなどソフトパワーの潜在力に光を当てることを訴えていますね。マンガは変わらず読んでいますか?

麻生:月曜にはジャンプ、スピリッツ、水曜はマガジン、サンデー、木曜はヤングジャンプ、チャンピオンと、時代に遅れまいと、義務だと思って読んでいますよ。最近は英雄待望論のモノが多く、ヒーローを求めている傾向はちょっと危険だなとも思っている。ただ、えらく人気のある「ワンピース」は義理と人情の内容。正しく理解している大人は少ないと思うが、子供は影響を受け、海外にも広く伝わる。フランスではマンガが正式なジャンルになった。ルーブル美術館と京都国際マンガミュージアムとの共催も実現している。パリのコスプレ大会には一日4万人もが訪れた。外交官よりも漫画家の方が、はるかに影響力が大きいんです。

藤本:景気が悪いせいか、最近は日本全体が内向き思考で元気がない。それなのに政治は何ひとつ解決策を打ち出せずに、足の引っ張り合いばかり。英雄待望論は危険だけれども、その閉塞感、政治不信の裏返しだとも言えます。

麻生:女子サッカーの佐々木則夫監督(53)が、FIFA最優秀監督賞の授賞式で「みんなに勇気を与えた」と言っていた。誰に言われたわけでもないだろう。ごく自然に日本人が忘れていた誇りや自信が言葉になって出てくるのはすごいね。感動したよ。政治家もかくあるべき。

藤本:マンガとスポーツ、それに麻生元首相と言えば秋葉原で絶大な支持がありましたが、首相退陣後に国民的アイドルに成長したAKBには特別な思いがあるのでは。名前を挙げられますか?

麻生:アハハハッ。AKBの総選挙で選ばれて真ん中に立った前田敦子(20)っていう子が「私のことが嫌いでも、AKBは嫌いにならないでください」なんて言っていたよね。当時の菅首相が「私のことが嫌いでも、民主党は嫌いにならないでください」とでもまねすれば、少しは認めてやろうとも思って見ていたよ(笑い)。

(※続く)