2020年の東京五輪・パラリンピックの成功へ向けてロシア・ソチ五輪を視察中(25日帰国予定)の東京都の舛添要一知事(65)に対し、自民党関係者の間から「“目立ちたがり屋”が本領発揮したら心配です」との声が漏れ始めている。

 ソチで舛添知事は、国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長らと会談し、知事就任のあいさつ。他に日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和会長と共同で記者会見し、2020年東京五輪への決意を表明し、閉会式にも出席する。舛添知事の“五輪デビュー”となるわけだが、ここで目立ちたいあまりに余計なことを言ってしまわないか、自民党関係者たちは心配しているという。

 その予兆はある。21日に成田空港を出発する際、2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会会長の森喜朗元首相(76)が、フィギュアスケート女子の浅田真央(23=中京大)に「大事なときは必ず転ぶ」と発言したことに関して「今後はああいうことをおっしゃらない方がいい」と苦言を呈したのだ。

 確かに森元首相の発言は問題だが「舛添さんは自民党が都知事選の応援を決めるまで森元首相に大変、気を使っていた。舛添さんが森さんに上から目線でモノを言っていいのか疑問です」(自民党ベテラン秘書)との声も。都知事に当選し、気が大きくなってしまった舛添知事が“暴走”しなければいいが…。