天ぷら食べて非難集中 誤解呼んだ安倍首相の対応のまずさ

2014年02月19日 11時00分

 関東甲信と東北地方は14~16日にかけ、記録的大雪に見舞われ、除雪が進まずに多くの地域が孤立状態となった。雪害対応を巡って、怒りが向けられたのは安倍晋三首相(59)だ。16日に支援者とノンキに天ぷらを食べていたことに、ネット上で非難ごうごうとなったのだが…。


 遅々として進まない雪害対応に「山梨近辺はもう3日も孤立状態で死者が出ている緊急事態だというのに、どうして安倍さんはノンビリと天ぷらなど召し上がって居られるのでしょうか?」と怒りのツイートを発したのは、先の都知事選で細川護熙元首相(76)を支援した音楽評論家の湯川れいこ氏(78)だ。


 安倍首相は16日、私邸で過ごし、午後5時過ぎに東京・赤坂のミシュラン2つ星の天ぷら料理店「楽亭」にお出掛け。支援者と約2時間にわたって、会食後、私邸に戻っていた。三宅雪子前衆院議員(48)も「よりによって東京一高いと言われる楽亭。あーあ、という感じ。何も口にできず、寒い中耐えている方々がいるというのに。せめて、会合場所を公邸にできなかったのか」とつぶやいた。


 この2人のツイートが火をつけ、「天ぷら野郎」「これで責任とっての天ぷら辞任だ」などと一時、盛り上がりを見せた。ただこの批判は筋違いとの反論が相次ぎ、収束気配となった。


 自民党関係者は「災害対応は、まず市区町村長や都道府県知事の問題。今回は首長から自衛隊の救助を求める災害派遣要請が出るのが遅かった感は否めません。何でもかんでも安倍首相が首を突っ込む話ではない」と話す。


 ただ、安倍首相の振る舞いがトップとしての誤解を招いたのも事実だ。15日は自衛隊派遣後に記者を公邸に集め、五輪フィギュアで金メダルを取った羽生結弦(19)に祝電。その様子は首相官邸のホームページにも掲載された。


 一方で自身のフェイスブックや首相官邸ツイッターの災害情報は更新が一切なく、天ぷら情報だけが伝わっただけに「首相は何も被災者のことを考えていないのでは」と勘違いされたのも無理もない。ひとことでも「雪害を心配している」と談話を発表しておけば、余計な天ぷら騒動は招かなかったはずだ。